ハンブルクに現れた救世主
“ハンブルガーSVの救世主”と書いて“ヤンフィーテ・アープ”と読む。すい星のごとく現れたクラブ生え抜きの17歳は、その表現が大げさではないほど周囲から大きな期待を寄せられている。
9月30日のブレーメン戦でブンデスリーガデビューを果たしたアープは、先発デビューとなった11月4日のシュトゥットガルト戦でダメ押し弾をマーク。通算3試合目の出場にして早くも2点目を挙げ、チームに9試合ぶりの勝利をもたらした。
名門クラブの将来を背負う存在としてアープの期待値はうなぎ上りだが、マークス・ギスドル監督は加熱する“アープ・フィーバー”に対して慎重だ。シュトゥットガルト戦では試合後にスタジアムの裏口からこっそり帰宅させ、アープを待ち伏せしていた記者たちを煙に巻いた。「彼に対して高まる期待にブレーキをかけないと。当面、彼が取材対応しないことを理解してもらいたい」