CL8強入りに黄信号、ドルトムントが第1戦を落とす
2月14日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグが行われ、香川真司が所属するドルトムントは敵地でベンフィカ(ポルトガル)と対戦し、0ー1で敗れた。ベンチスタートの香川に出場機会はなかった。
ベンフィカ 1ー0 ドルトムント
序盤から両者ともに積極的な姿勢を打ち出したこの試合、最初のチャンスはホームのベンフィカだった。2分、サルビオが個人技で右サイドを突破しペナルティーエリア内へ進入。マイナス方向にグラウンダーセンタリングを送ったが、ソクラティスが間に入り大きくクリアしている。
ドルトムントも4分、ベンフィカの右CKを拾ったデンベレが快足を活かして前に運び、左のスペースへ展開してロイスを走らせる。ロイスは縦に運んだところで中へ折り返し、ゴール左で受けたデンベレがシュートを放ったが、得点には結びつかなかった。
その1分後、素早い攻撃からチャンスを掴んだのは再びベンフィカ。サルビオがペナルティーエリア手前でソクラティスと1対1の場面を迎えると、ソクラティスが足を滑らせてしまい、サルビオはゴール右へフリーでドリブルする。しかし力が入り過ぎたのかシュートはクロスバーを大きく越え、絶好の得点機を逃してしまった。
すると今度はドルトムントに決定的なシーンが訪れる。10分、高い位置でボールを奪ったデンベレが右前方のスペースへパスを送り、オバメヤンがGKと対峙。ところが狙い澄まして蹴ったところ、こちらもバーの上へ飛んでしまうミスを犯してしまい、ドルトムントの選手らは天を仰いだ。
ドルトムントがポゼッションでは60%を超え優位に立ったものの、ベンフィカもカウンターや個人技で高いクオリティーを見せた前半が終了し、0ー0のまま後半に突入。すると立ち上がりにいきなり試合が動いた。48分、ピッツィが蹴った右CKをルイゾンが競り勝ってヘディングシュート。これがGKビュルキの手前でミトログルの足下に落ち、ミトログルが冷静にネットへ蹴り込んでベンフィカが先制点を奪った。
しかし53分、ドルトムントもビルドアップから一気に最前線のオバメヤンにグラウンダーの縦パスが入り、GKと1対1の絶好機を迎える。しかしオバメヤンのシュートはまたしても枠を外れてしまい、同点弾とはならなかった。
さらに57分にはフェイサが自陣ペナルティーエリア内でハンドを犯してしまいドルトムントにPKが与えられたが、オバメヤンが蹴ったボールはまさかのGK正面。あっさりと弾かれ、ベンフィカのリードは保たれたままとなる。
【得点】
同点のチャンスを逸してからも幾度となくベンフィカゴールに迫ったドルトムントだったが、ネットを揺らすことは結局できず、このまま無情にも終了のホイッスル。第1戦を落としたドルトムントのCL8強進出に黄信号が灯りだした。
ベンフィカ:ミトログル(48分)
ドルトムント:なし
【ラインナップ】
ベンフィカ(4ー4ー2)
エデルソン;セメド、ルイゾン、リンデロフ、エリゼウ;サルビオ、ピッツィ、フェイサ、カリージョ(46分 アウグスト);シルバ(67分 セルビ)、ミトログル(75分 ヒメネス)
ドルトムント(3ー1ー4ー2)
ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、バルトラ;ワイグル;ドゥルム、デンベレ、ゲレイロ(82分 カストロ)、シュメルツァー;オバメヤン(62分 シュアレ)、ロイス(82分 プリシッチ)