プレミアリーグでの経験を経て1年でブンデスリーガに復帰したツィーラー - © © imago
プレミアリーグでの経験を経て1年でブンデスリーガに復帰したツィーラー - © © imago

シュトゥットガルトのGKツィーラー「苦しい中で人間として成長できた」

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昨夏にハノーファーからレスター(イングランド)へ移籍したロンロバート・ツィーラーが、シュトゥットガルトに加入してドイツ復帰を果たした。ドイツ代表歴もある28歳の守護神がブンデスリーガ復帰の理由やレスターでの経験、古巣のハノーファーやケルンについて語った。

――レスターではあなたではなくカスパー・シュマイケルが重用されました。チャンスが与えられない状況をどんな思いで過ごしていましたか?

ツィーラー これまでとは状況が一変した。ハノーファーにいた6シーズンはほぼフル出場を続けていたんだからね。ただ、レスターへの移籍が自分にとって大きなチャレンジになることは覚悟していたし、乗り越えなければいけない状況だということも分かっていた。いい時もあれば悪い時もある。それはサッカー選手である限り付いて回るものだし、そこからポジティブな何かを得ようとしていた。

――そのポジティブなものとは?

ツィーラー より謙虚になり、今まで自分が手にしたものをきちんと評価することを学んだ。謙虚になることで失うものはない。苦しい中で人間としても成長することができたよ。だから、レスターでの時間を後悔することは決してない。プレミアリーグでプレーし、プレミア王者として欧州チャンピオンズリーグ(CL)に臨む経験を逃すわけにはいかなかった。

――シュトゥットガルトを始め、ブンデスリーガには若い指揮官が増えました。ハネス・ウォルフ監督の印象はどうですか?

ツィーラー とてもいい印象を持っている。向上心があり、目的意識も高い。チームに対する期待値も高く、練習でも最大の集中力、100%の力を出すことを要求されるんだ。

――ウォルフ監督とは対照的に、レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は老練な指揮官でした。一昨季のセンセーショナルなプレミア制覇から一転、今年2月に監督の座を追われましたが、これについては?

ツィーラー とても残念だった。ただ、サッカーの世界ではよくあることだ。監督であれば、いつかポストを追われることがあると分かっているはずだ。それでも、監督交代にはいつも心が痛むんだ。特にラ二エリの場合は、2017年の始めに前年のFIFA最優秀監督に選ばれたばかりだったからね。あれほど極端なことはないと思う。当時のラ二エリには、流れを変えるために必要なあと少しの運が欠けていた。

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