ドイツ代表のフランスとの準決勝は7日(木)21時(日本時間の翌朝4時)から - © © gettyimages / Alexander Hassenstein
ドイツ代表のフランスとの準決勝は7日(木)21時(日本時間の翌朝4時)から - © © gettyimages / Alexander Hassenstein

ミュラー「これより素晴らしい試合はそれほどない」

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ドイツ代表は7月7日(木)、欧州選手権(EURO)の準決勝で開催国のフランスと対戦する。試合を2日前に、トーマス・ミュラーとマヌエル・ノイアーが記者会見に臨んだ。

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ミュラー「次の国際タイトルを獲得したい」

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——マリオ・ゴメスの欠場について

ミュラー マリオ・ゴメスは前線でとても重要な選手です。しかし、自分たちのプレーは1トップを高い位置に上げることに頼っているわけではありません。MFの位置も完全に固定されてはいませんし、イタリア代表のFWペッレのような状況とは異なります。マリオは前線でのあらゆるクオリティーを求められていました。もし自分が彼のポジションに入る場合は、FW選手が求められるように、1対1の競り合いに打ち込まなければならないでしょう。

——ミュラー選手が1トップを務める可能性について

ミュラー 基本的には、メリットもデメリットもないと思います。監督からまだ話はないので、いろいろなことが考えられます。

——ここまで得点を挙げていないことについて

ミュラー ゴールは僕のガソリンではありません。車をかっこよく見せるための、特殊塗装でもない。僕のガソリンは成果、チーム一丸となって大きなことを成し遂げることです。僕たちはこの大会にW杯王者として臨み、次の国際タイトルを獲得したいと思っています。僕がゴールを挙げたいというのは、当然のことです。まだそのようなシチュエーションは多くないし、そういう時に力を発揮できていません。でも、それでどうこうというわけではありません。2010年(南アフリカW杯)、僕は得点王になりました。しかし、ドイツ代表は準決勝で敗れた。そういうことを考えると、ブラジル(2014年W杯)での結果の方が良かったわけです。1得点を決めたら、落ち着くかもしれませんが、僕は褒められるためにここに来ているわけではありません。僕は良い感触がありますし、チームからもそんな感触を受けています。

——体力やエネルギーについて

ミュラー たくさんのエネルギーを取っていますよ。食べるのは好きです。それなのに、痩せているんです。つまり、体内での燃焼が速いのかもしれませんね。僕は基本的にいつも、たくさんのエネルギーがあります。リカバリーするためにベストな食事も用意されていますし、だから4日に一度、そのパワー出すことができます。

——フランス戦に対する不安は?

ミュラー ないです。僕たちが優勢な状況なので、不安になることはありません。たくさんの映像を見ましたし、フランスの個の強い選手たちのことも知っています。彼らは個の力でゴールを挙げていますし、(準々決勝の)アイスランドのDFは常に良かったわけではありません。僕たちはチームとして守ることができますし、個人技で突破できるようなシチュエーションをつくらせません。フランスは運で準決勝までたどり着いたわけではありませんが、僕たちは解決策を見つけるでしょう。欠場者がいることはもちろん痛いですが、チームとして受け止めなければなりません。ここまで、僕たちはまだそれほど力を発揮できていません。これは選手にとって、力を示すためのチャンスと捉えることができます。僕たちのクオリティーがそれほど下がることはないでしょう。

——レーフ監督の落ち着きについて

ミュラー 監督は僕たちに自信を与えてくれます。監督はチームがどのレベルのクオリティーと団結力を示すのか、分かっています。だから、自信があるのです。彼は10年、ドイツ代表監督を務めており、その間にわずかな角度の違いさえも見てきました。準決勝には何度も進出しています。だからこそ、落ち着いているのではないでしょうか。それは僕たちにもポジティブに働きます。監督はしっかりと目標を捉える人ですが、うるさくはありません。

——前回のW杯の準決勝・ブラジル戦と比較して

ミュラー 開催国チームと対戦するのは、いつもとても楽しいです。フランスはその役割ゆえ、プレッシャーがあるでしょう。彼らは強豪チームと対戦することを分かっています。フランスもドイツも大会前から優勝候補に挙げられており、ついに準決勝で激突します。これより素晴らしい試合はそれほどないでしょう。イタリア対ドイツ、あるいはイタリア対スペインも評判の良い試合でした。このような試合で人はEUROに興奮し、サッカーに熱狂するのです。もし今回、ブラジル戦のような試合展開になったら、僕たちにとっては申し分ありませんが、また7-1で勝利するとは思いません。

ノイアー「正解のフォーメーションを選択する」

——イタリア戦でのキャプテンとしての役割について

ノイアー 自分の役割は変わっていませんよ。前から任されていましたし、いつもうまく機能していました。バスティアン・シュバインシュタイガーが途中から出場すれば、彼にキャプテンマークを渡すのは当然です。それはこの試合が長引くだろうという、また僕らのキャプテンがピッチに入ってきたというシグナルでした。

——3バックか、4バックか?

ノイアー そのせいで、僕のGKとしてのプレースタイルは変わりません。僕たちは正解のフォーメーションを選択すると思います。監督はフランス戦でどのようにプレーしたいのか分かっています。僕たちはマッチプランを発展させ、そのアイデアに則り、正しい方向へと進んでいきます。それが正しいと、僕は確信しています。

——フランス代表のオリビエ・ジルーについて

ノイアー もちろん、彼はとても危険なFWで、ヘディングが強く、ボールをキープし、フィジカルも強いです。CBにとっては厄介な相手でしょう。しかし、僕たちは彼を知らないわけではありませんし、僕は彼に対する準備をすることができます。フランスの攻撃陣は全体的にクオリティーが高いです。

——フランス代表のアントワーヌ・グリーズマンについて

ノイアー 彼だけではなく、他のフランス代表選手も良いカウンター攻撃ができます。グリーズマンは1対1の局面で強く、僕はそれに備える必要があります。ポール・ポグバについても同様です。彼らは攻撃のスイッチを入れる選手です。僕たちは良い位置に立ち、自分たちの体制を失ってはいけません。グリーズマンがヘディングに強く、タイミングが良いことは、みんなが分かっています。僕たちがよく考えなければいけない場面が、たくさん訪れるでしょう。