プレシーズンチェック(6):マインツ
2016/17シーズンのブンデスリーガは8月26日にスタートする。そこで当サイトでは「プレシーズンチェック」と題し、各クラブの今季展望を探っていく。第6弾は武藤嘉紀が所属するマインツ。
(1)今シーズンの目標
マインツの根本的な目標は、毎シーズン変わらない。1年1年、ブンデスリーガでの地位をより強固なものにしていくことだ。しかしマーティン・シュミット監督が「欧州カップ戦出場は非常に高い負荷がかかる。しかしそれを通じ我々が成長できるということを証明したい」と話したように、欧州リーグ(EL)に参戦する今季は昨シーズンと比べ、前半戦だけでも6試合増加。さらにそのうち3試合はアウェーでの戦いとなっており、「いかにリカバリーするか」という作業が加わるようになる。2013/14シーズンのフライブルクや、昨季のアウクスブルクがそうだったように、選手層が薄い小中規模のクラブがELに参戦すると、過密日程を乗り越えることが困難になり、肝心のリーグ戦で低迷する危険性は増大する。シュミット監督にとってはチームマネージメント力が問われる1年となりそうだ。
(2)指揮官
(3)キープレーヤー
2015/16シーズン第24節バイエルン・ミュンヘン戦で決勝点を決め、期限付きから完全移籍となったジョン・コルドバ、そして10番を背負うユヌス・マリが攻撃の軸としてチームを牽引していく。チェルシー(イングランド)で欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制覇したディディエ・ドログバをお手本とする前者は、体を張ったポストプレーを得意とし、最前線で起点を作ってくれるセンターフォワード。後者は昨季初めてシーズン10得点以上を決めるなど、成長著しい司令塔。またサイドにもクリスティアン・クレメンス、ハイロ・サンペリオ、武藤嘉紀など実力者が揃っており、活躍が期待される。
(4)豆知識
・今夏ギャンガン(フランス)から加入したGKヨナス・レッスルは、ボー・スベンソン、レオン・アンドレアセン、モルテン・ラスムッセン、ニコ・ジムリングに次いでクラブ史上5人目のデンマーク人となる。
・マインツは昨シーズン、1試合平均の走行距離が117.7kmで18クラブ中トップだった。
・2005/06シーズン、2014/15シーズンにもマインツはELに出場しているが、どちらも本戦出場は叶わず、予選で敗れている。