ゴレツカ、サネ、マイヤー(左から)ら若手選手が躍動するシャルケ
ゴレツカ、サネ、マイヤー(左から)ら若手選手が躍動するシャルケ

前半戦総括:シャルケ

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2015/16シーズンのブンデスリーガは折り返し地点に到達した。選手たちは現在、1月22日に開幕する後半戦に向けて英気を養っている。ここで各クラブの前半戦を振り返る。今回は新監督を迎え、若手選手が台頭するシャルケにスポットを当てる。

チーム状況

シャルケは前半戦を昨季と全く同じ8勝3分6敗、勝ち点27で折り返した。アンドレ・ブライテンライター新監督の下、序盤の9試合で4連勝(第4節〜第7節)を含む6勝を挙げ、この時点では最大のライバル・ドルトムントとの勝ち点差はわずか1だった。昨季の不甲斐ない結果に満足いかなかったサポーターたちも、フェルティンズ・アレーナに再び活気をもたらしている。

しかし、第10節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦で、ここまでセットプレーのキッカーとして多くのチャンスを演出してきた新加入ヨハネス・ガイスが悪質なファウルで一発退場。出場停止処分により、ゲームメーカーを4試合(DFB杯を含めると5試合)欠いたシャルケは、ガイスが復帰するまで(ボルシアMG戦から)の5試合で勝利に見放され、順位は欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内から後退した。

今季の特徴の一つは、強豪に歯が立たないこと。前半戦終了時点の順位表で上位チームからシャルケが白星を挙げたのはヘルタ・ベルリンのみ。レーバークーゼンとは勝ち点を分け合ったが、バイエルン・ミュンヘンやドルトムント、ウォルフスブルクには敗れている。

それでも、頻繁に先発入りする6選手が22歳以下という若いチームは、未来に大きな可能性を秘めている。特に、U-21ドイツ代表トリオのレロイ・サネ、マックス・マイヤー、レオン・ゴレツカはレギュラーに定着しており、これからのシャルケを担っていく存在になるだろう。欧州リーグ(EL)ではノックアウトステージ進出を決めており、国際舞台での経験も成長につながるはずだ。

- © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

トップデータ

    絶好機に得点する確率はハノーファー(73%)に次いで2位の66.7%カウンターからのシュート数はシュトゥットガルト(26本)に次いで2位の25本CKからの得点はリーグトップの4回

- © gettyimages / Juergen Schwarz

前半戦MVP:レロイ・サネ

内田篤人

2015/16シーズン前半戦総括一覧