バイエルン・ミュンヘンのFWロベルト・レバンドフスキは、母国ポーランドで年間最優秀スポーツ選手に選ばれるほど2015年は大活躍な1年だった。ブンデスリーガ第6節(9月22日)のウォルフスブルク戦では9分間で5得点を挙げるなど、歴史的な記録をつくっている。現在、ドーハでチームの冬季合宿に参加している同選手が、当サイトドイツ語版のインタビューで昨年の成果や2016年の目標について語った。

ーー先日、ポーランドの2015年最優秀スポーツ選手に選ばれました。この受賞はあなたにとってどのような意味を持つでしょうか?

レバンドフスキ とても、とても誇りに思います。サッカー選手がこの賞を受賞するのは33年ぶりです。昨年は自分にとって信じられないような年でした。ポーランド代表でも、バイエルンでも良いプレーができました。ことしはそれ以上の年になればと思っています。常にタイトルを獲得したいです。タイトルを取ることができれば、満足できます。バイエルンではタイトル獲得に焦点を当てていますし、ポーランド代表としてはフランスで開催される2016欧州選手権で実現可能な目標を設定しています。全力で臨まないといけません。

ーー周りの方は受賞についてどのような反応をしていますか?

レバンドフスキ すでに家族、もちろん妻とも話しましたよ。みんなとても喜んでくれています。ポーランドでは多くの人にとってサッカーは特別なものだからです。ポーランドの人口は約4000万です。サッカー選手としてこの賞をいただけたことをとてもうれしく思います。 

9分間に5得点「夢にも思わなかった」

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ーーレバンドフスキ選手にとって昨年のハイライトは歴史的な5得点を挙げたウォルフスブルク戦ではないでしょうか。現在、振り返ってみていかがですか?

レバンドフスキ この話は自分の人生が終わるまで、ずっと付いて回るでしょうね。とても特別なことです。あの試合から2、3日たっても、自分が何をしたのか全く分からなかったんです。というのも、あまりに速い出来事でしたから。9分間で5得点ですよ! 子どものころはまさか自分が1試合で5ゴールを決めることができるなんて、夢にも思いませんでした。しかも、それを9分間でだなんて・・・。でも、やったんです。あの試合を振り返っても、何が起こったのか自分でもよく分かりません。でも、ウォルフスブルクが相手という重要な試合でできてうれしく思います。先制された状況で自分はピッチに入り、同点弾を決め、そしたらあれよ、あれよと次々に・・・。これがサッカーなんです。何が起こるか、分かりません。

ーードルトムントに所属していた2013年4月には、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリード(スペイン)戦で4ゴールを挙げています。このような大爆発のパフォーマンス後には何を感じるものですか?

レバンドフスキ レアル・マドリード戦やウォルフスブルク戦のような後は、とても満足ですし、とてもリラックスしています。その後にどのような行動を取るのかは重要です。うわついてはいけません。それについてどれほどメディアに話さなければならなかったとしても、次の試合に照準を定めなければいけません。というのも、常にサッカーが最優先だからです。それに付随して起きたことに、対応する時間もあります。でも、それがいつなのかを分かっていないとダメです。だからこそ、冷静でいなければ。例えば、ウォルフスブルク戦後はすぐにまたリーグ戦がありましたし、次の週はCLの試合が控えていました。自分はただ良いプレーをし、次のゴールを決めたかったのです。

「全てがひっくり返ることもある」

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ーー2016年のタイトル獲得の展望について話しましょう。バイエルンが優勝する確証はどれほどでしょうか?

レバンドフスキ 自分たちは最後まで全力でやらないといけません。2位以下のチームとの勝ち点がどれほど離れていてもです。現在の勝ち点差は8ですが、自分たちはまだドイツ王者ではありません。最終節の試合まで集中することが最善です。CLでもドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)でも100%を出し、集中することが大事です。対戦相手がどこであっても。

ーー2015年の始まりでも、バイエルンは全てのタイトルを制するかのように思われていました・・・

レバンドフスキ 昨年、自分たちがどんなミスをしたのかは分かっています。そして、ことしはうまくできるようにと願っています。ブンデスリーガでは2位以下との勝ち点差が5であっても、8であっても、大きな違いはありません。2、3試合で、全てがひっくり返ることもありますから。ドイツ王者になりたければ、後半戦はミスを少なくしなければ。

古巣であり、ライバルのドルトムント「最後まで競う」

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ーー優勝争い最大のライバルはドルトムントです。昨季と比べると勢いを取り戻していますが、今季のドルトムントをどう見ていますか?

レバンドフスキ ドルトムントの人たちとはいまだにコンタクトを取っていますよ。今季はとても良いプレーをしていますね。欧州リーグでも。昨季はほとんど全てが崩壊していましたが、なぜなのか分かりません。クオリティーは高く、良い選手はたくさんいる。今季は昨季とは少しだけ違ったプレーをしていますね。ゴールを量産する試合も少なくありません。あらゆるポテンシャルが、守備でも、攻撃にもあります。自分たちは最後までドルトムントと競うことになるでしょう。それは自分たちにとっても良いことです。

ーー冬季合宿では数人の離脱者が復帰しています。バイエルンのチーム状況はいかがでしょうか?

レバンドフスキ まだ全員が揃ってプレーしたことは一度もないので、いくつかの問題はあります。でも、全員のコンディションが良くなれば、自分たちは信じられないほどの潜在能力と高いクオリティーを持つでしょう。それをピッチの上で見せなければいけません。たまに、どんなにたくさんの良い選手が揃っていても、全てがうまくいかないことがあります。それはピッチでも分かります。だから、自分たちはみんなで同じ方向を向きたいのです。対戦相手や出場選手は関係ありません。みんなでゴールを奪い、みんなで試合に勝ちたいのです。

ーー完全に引いて守るチームとの対戦は難しいものですか?

レバンドフスキ 最初はたぶん、自分たち自身が守備的になり過ぎるのが問題だったのだと思います。4バック、5バック、それに加えてダブルボランチと。ただ、自分たちは引いて守る相手にどのように対応するかを学びました。自分はFWですから、スペースを確保するのは常に難しいです。そして、シュートまで打つのも難しい。失点を喫したとしても、冷静さを保ち、自分たちの仕事を成し遂げることを忘れてはいけません。例えば、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦、自分たちは先制され、すぐに同点に追いつきたかった。それで、慌ててしまい、2点目も決められ、終わってしまったわけです。

退任する「グアルディオラ監督と共に・・・」

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ーージョゼップ・グアルディオラ監督は今季限りで退任します。すでに監督交代が決定している状況はいかがですか?

レバンドフスキ 自分は現行のシーズンのことしか考えないタイプです。先ほど言ったように、自分たちはみんなで同じ方向を向き、シーズン最後には(優勝を)お祝いもしたい。その後のことは、また別のテーマです。今季はグアルディオラ監督と共にブンデスリーガで、そしてCLで優勝したいです。それが自分たちにとって重要な目標です。サッカーの世界では、監督交代、また選手が入れ替わることはよくあります。ですから、現在は今シーズン、後半戦だけのことを考えなければなりません。その後に次のシーズンや次の目標についての新たな準備を始めるわけです。一番重要なことは、今現在のことです。

レバンドフスキが選ぶ、ブンデスリーガのトップ5

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ーー最後にもう一つ違うテーマで。あなたが選ぶブンデスリーガトップ5の選手を教えてください。

レバンドフスキ 5人しか選べないというのは難しいですね。自分のチームだけでも良い選手はたくさんいますから。攻撃的選手はトーマス・ミュラーがいいですね。ドグラス・コスタ、アリエン・ロッベン、フランク・リベリも。それだけでもう4人ですよ。自分を抜かしてもね(笑) キングスレイ・コマンもとても良い選手です。彼はまだ若く、大きな可能性を秘めています。彼はもっと良いプレーができるし、どれほどできるかを見せることができます。特に1対1の場面で。バイエルン以外ですか? オバメヤンとロイス(共にドルトムント)はトップ選手ですね。二人とも一緒にトレーニングしたことがあるからこそ、彼らを評価できます。1回しか対戦していない選手を評価するのは難しいです。でも、毎日一緒にトレーニングし、ピッチの上での様子も知っていれば、その選手のクオリティーはよく分かります。

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