Summary

  • ホッフェンハイムのニャブリが後半戦に入り絶好調
  • 今季はブンデスリーガ18試合の出場で7ゴール4アシスト
  • ワールドカップメンバーへの滑り込みも視野

ロシア・ワールドカップの開幕まで2カ月あまり。ドイツ国内では、あちこちで「ドイツ代表としてW杯に行くのは誰か?」の議論が盛り上がっているが、その中でメンバー滑り込みの可能性を秘めている選手がいる。その一人がホッフェンハイムのセルジュ・ニャブリだ。

ケガで出遅れたものの、ついに本領発揮

今季は序盤戦にケガが相次ぎ、本格的な戦列復帰は昨年11月まで待たねばならなかった。それでも実戦を重ねるごとに調子を上げ、後半戦に入ってからは絶好調。チームを勝利に導く決定的な仕事を連発している。

ブンデスリーガでは直近4試合で4ゴールと得点を量産中で、出場は18試合ながらここまで7ゴール4アシストを記録。特筆すべきは41本のうち、34本が枠を捉えているシュート精度の高さだ。得意の右足から繰り出すシュートは威力抜群で、ミドルシュートから4ゴールはナビ・ケイタ(ライプツィヒ)と並んでリーグトップの数字。対人勝負にも強く、3月31日のケルン戦ではドリブルで相手を次々とかわしながらゴール前へ侵入、自ら2ゴールを挙げて6ー0の大勝に貢献した。

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ユーティリティー性を武器に激戦区に食い込めるか

ドイツ代表の攻撃的MFの層の厚さはニャブリにとって高い壁だ。ドイツの2列目にはトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)、メスト・エジル(アーセナル)、レロイ・サネ(マンチェスター・シティ)、マーコ・ロイス(ドルトムント)、ユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)、ユリアン・ブラント(レーバークーゼン)、ラース・シュティンドル(メンヘングラートバッハ)、マリオ・ゲッツェ(ドルトムント)とそうそうたる顔触れが並ぶ。

そこに食い込むためにアピールすべきは、そのユーティリティー性だろう。ニャブリは両サイドはもちろんのこと、10番のポジションでも、セカンドストライカーの位置でも、3トップの両ウイングでもプレーが可能。これだけ複数のポジションをこなせる選手はドイツ代表にもそう多くない。

Uー16から各世代のドイツ代表でプレーし、2016年夏のリオデジャネイロ五輪では6ゴールを挙げて銀メダル獲得に貢献。A代表でも2016年11月の2試合に出場して3ゴールと結果を残している。

W杯を逃しても…約束されたステップアップ

アタッカーとしての総合力は高く、少なくともW杯の暫定メンバーに入れるだけのポテンシャルは示している。A代表からは約1年半遠ざかっているが、後半戦の好調をキープしていれば周囲からの後押しも増えていくだろう。

仮に今回W杯行きの切符を逃したとしても、ニャブリには明るい将来が約束されている。ホッフェンハイムへの期限付き移籍が終了すれば、7月からは王者バイエルンの一員としてプレーすることになる。この夏にニャブリが大きな一歩を踏み出すのは間違いなさそうだ。

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