Summary

  • 2017年のUー21欧州選手権が開幕
  • ドイツ代表はチェコとの初戦に2ー0で勝利
  • タレントぞろいのドイツは2009年大会以来の優勝を目指す

6月16日にポーランドで開幕したUー21欧州選手権に参戦中のドイツが、18日に行われた初戦でチェコに2ー0の快勝を収めた。今大会のUー21代表チームはその大半がブンデスリーガで活躍する選手たちで構成されている。ドイツは優勝を果たした2009年大会以降、Uー21のカテゴリーで決勝進出を果たしていないが、今大会は優勝を狙える実力と経験が十分にあると考えられている。



今夏にライプツィヒからヘルタ・ベルリンへの移籍が決まった22歳のFWデービー・ゼルケは、「最高の状態で予選を突破した。本大会に向けていい準備ができた。2009年のチームが成し遂げたことはみんなが理解しているが、僕らにも大きなチャンスがある」と自信をのぞかせる。

チームの主力選手だったユリアン・ブラント(レーバークーゼン)、マティアス・ギンター(ドルトムント)、レオン・ゴレツカ(シャルケ)、ヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)、ティモ・ウェアナー(ライプツィヒ)らがロシアで開催中のFIFAコンフェデレーションズカップのドイツ代表に招集されてしまったが、シュティファン・クンツ監督率いるチームが戦力不足に陥ることはない。

メンバーの大半がブンデスリーガの主力

今回、Uー21代表に選出された23名のうち19名がブンデスリーガでプレーしており、総出場数は1122試合にも及ぶ。残るGKのマービン・シュワブ(ドレスデン)、ユリアン・ポラースベック(カイザースラウテルン)、オディッセアス・ウラホディモス(パナシナイコス/ギリシャ)、そしてブンデスリーガ昇格を果たしたハノーファーのDFワルデマール・アントンの4名も、それぞれ所属チームでは主力選手として活躍している。

ウォルフスブルクのMFでUー21代表ではキャプテンを務めるマクシミリアン・アーノルドは、「いい選手が10人抜けてしまっても、同じ数だけいい選手がいる。僕らには学ぶ意欲があるし、成功したいと強く思っている。このチームには素晴らしい選手がそろっている。ポテンシャルは大きいね。どこまで行けるか楽しみだ」と語っている。

何人かの選手は優勝への道のりを経験済みだ。ジェレミー・トーリヤン(ホッフェンハイム)、マックス・マイヤー(シャルケ)、セルジュ・ニャブリ(バイエルン)は昨夏のリオ五輪で銀メダルを獲得。また、ニクラス・シュターク(ヘルタ)、マークオリバー・ケンプフ(フライブルク)、レビン・オストゥナリ(マインツ)、そしてゼルケは、2014年にハンガリーで開催されたUー19欧州選手権で優勝を経験している。

大会初戦はリオ五輪の銀メダリストでもあるマイヤーとニャブリのゴールでチェコに快勝した © gettyimages / Adam Nurkiewicz

2009年大会の再現なるか?

Uー21欧州選手権はユース年代からA代表へ成長していく過程である。ジェローム・ボアテング、ベネディクト・ヘーベデス、マッツ・フメルス、サミ・ケディラ、マヌエル・ノイアー、メスト・エジルは2009年大会決勝のイングランド戦で先発メンバーだった。そして、このメンバーを中心に構成されたA代表は、2014年にワールドカップで世界一に輝いている。

ドイツ代表は2000年と2004年の欧州選手権で低迷。この結果を受けて土台から立て直しが行われたわけだが、Uー21欧州選手権とワールドカップの優勝で改革が間違っていなかったことが証明された。また、こうした事実が現在のUー21代表メンバーを含む若い選手たちに一つの基準をもたらした。「僕らはこの大会が非常に重要だと分かっている。ドイツサッカー連盟の人たちからも注目されているので、誰もが試合に出て能力を示したいとウズウズしている」とゼルケは語っている。

ゼルケは今大会で実力を証明しなければならない選手の一人だ。Uー16から各年代の代表に選出され、ブンデスリーガの1部と2部で計84試合に出場、来季からはヘルタでプレーすることが決まっている。しかし、クラブレベルではまだ本来の得点力を示すことができず、潜在能力を秘めた選手の一人のままである。

ゼルケとは対象的なのがニャブリだ。昨夏に出場機会を求めてアーセナル(イングランド)からブレーメンに移籍すると、驚異的なスピード、トリッキーな技、正確なフィニッシュで11ゴール5アシストを記録。Uー21欧州選手権の開幕前にはバイエルンへの移籍が発表された。

Uー19欧州選手権で優勝、リオ五輪で銀メダル獲得と、ユース年代で結果を出してきたホルスト・ルベッシュ元監督は、ニャブリをこう称賛している。「セルジュはどのチームだろうと、何かをもたらしてくれる選手だ。スピードとテクニックがあって、人となりも素晴らしい。彼ならバルセロナでもプレーができると思う。Uー21欧州選手権で最高の選手になるだろう」

ニャブリやゼルケの他にもシャルケのユースアカデミー出身のティロ・ケーラー、ホッフェンハイムの主力ナディーム・アミリ、ドルトムント加入が決まったマクシミリアン・フィリップらがメンバーに名を連ねている。今大会のUー21代表は2009年のチーム以上の実力を持ち、ドイツサッカー史に彼ら自身の歴史を記せるチームである。

© imago

2017 Uー21欧州選手権 ドイツ代表メンバー

GK
マービン・シュワブ(ドレスデン)
ユリアン・ポラースベック(カイザースラウテルン)
オディッセアス・ウラホディモス(パナシナイコス/ギリシャ)

DF
ジェレミー・トーリヤン(ホッフェンハイム)
ヤニック・ゲアハート(ウォルフスブルク)
ワルデマール・アントン(ハノーファー)
ニクラス・シュターク(ヘルタ・ベルリン)
ギデオン・ユング(ハンブルガーSV)
ルーカス・クリュンター(ケルン)
マークオリバー・ケンプフ(フライブルク)
ティロ・ケーラー(シャルケ)

MF
マックス・マイヤー(シャルケ)
マハムート・ダフート(ボルシアMG→ドルトムント)
マクシミリアン・アーノルド(ウォルフスブルク)
ミッチェル・ワイザー(ヘルタ・ベルリン)
ナディーム・アミリ(ホッフェンハイム)
ヤニック・ハーベラー(フライブルク)
レビン・オストゥナリ(マインツ)
ドミニク・コア(アウクスブルク→レーバークーゼン)

FW
デービー・ゼルケ(ライプツィヒ→ヘルタ・ベルリン)
セルジュ・ニャブリ(ブレーメン→バイエルン・ミュンヘン)
フェリックス・プラッテ(ダルムシュタット→シャルケ)
マクシミリアン・フィリップ(フライブルク→ドルトムント)