元ドイツ代表のブットは「PKキッカーを務めるGK」として有名だった - © © gettyimages / Marcus Brandt
元ドイツ代表のブットは「PKキッカーを務めるGK」として有名だった - © © gettyimages / Marcus Brandt

PKにまつわる記録あれこれ

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ブンデスリーガ第7節では10回のPK判定がありながら、そのうち5本が失敗に終わるという珍記録が生まれた。PKにスポットライトが当たったこの機会に、PKにまつわる記録をたどってみよう。

本業も副業もすごかったブット

1963年のブンデスリーガ創設以来、PK判定は4520本。そのうち75%に当たる3374本が得点につながっている。では、ブンデスリーガにおけるPKキングは誰か? すぐに思い浮かぶのがあのGKの名前だ。

17回連続PK成功のリーグ記録を持つのは、PKを蹴るGKとして名を馳せた元ドイツ代表のイェルク・ブットだ。ブットは1999年4月から2001年2月の間に17回連続でPKを成功。彼がペナルティマークに向かうと、観客席からは“ブット! ブット! ブット!”のコールが沸き上がり、大盛り上がりするのが定番だった。なお、ブットが“副業”のPKキッカーを務めたのは通算31回、そのうち26回をゴールに結びつけている。

ブットはハンブルガーSVレーバークーゼンバイエルン・ミュンヘンの3クラブでリーグ戦387試合に出場。PKで通算26ゴールは歴代11位の数字であり、成功率84%はリーグ平均を大きく上回っている。また、本業であるGKの仕事に目を向けると、32本のPKのうち9本をストップ。PK阻止率は28.1%で、25本以上のPKを受けたGKの中で歴代9位にランクインしている。

- © gettyimages / Lars Baron