コバチ監督「ほっとしたうれし涙」
長谷部誠と鎌田大地の所属するアイントラハト・フランクフルトは5月19日に行われたドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)決勝で、バイエルン・ミュンヘンを3ー1で下し、30年ぶりの優勝を飾った。この試合がフランクフルトでのラストゲームとなり、来季からはバイエルン監督に就任するニコ・コバチ監督に現在の心境を聞いた。
ーーコバチ監督、DFB杯を制し、フランクフルトを去ることになりました。現在の心境を教えてください。
コバチ うれしいですし、幸せですし、選手たちを誇りに思います。また、我々を信じ、サポートしてくれたクラブとファンのことも。私がもう一度、(決勝が開催される)ベルリンへ行きたいと発言したことをご存知の方もいると思いますが、それを達成することができました。信じていれば、その思いが行動に影響します。フランクフルトは30年ぶりにお祝いすることができますね。
ーースタジアムのファンの前で、感情を露わにされましたね。
コバチ 私は感情的な人間であり、喜怒哀楽を見せます。だから、それを恥ずかしいとは思っていません。2年半前に選んだ道がこのような形で終わりを迎えたので、ほっとしたうれし涙でした。
ーー今回のゼロトップという戦術には驚きました。
コバチ 戦術はかなり良かったと思います。中盤に人が多くいましたから。我々の目標は先制でした。速さもありましたね。
ーー「速い」と言えば、アンテ・レビッチ選手ですが、2得点を挙げました。同選手のフランクフルトでの成長をどのように感じていますか?
コバチ アンテは長い期間、負傷していました。クロアチア代表としてアメリカ遠征から帰ってきた後、4、5試合を欠場しました。彼が重要な選手であることは、皆は以前から分かっていました。彼の成功がうれしいです。昨年の決勝でもゴールを挙げましたし、ベルリンと相性が良いのかもしれませんね。