Summary

  • デュッセルドルフ守備の要アイハン、独占インタビュー
  • 自身にとっては15/16シーズン以来となるブンデスリーガの舞台
  • 「何か大きなことを達成したい」

宇佐美貴史の所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフが、6シーズンぶりにブンデスリーガの舞台へ帰ってくる。選手、関係者、ファンが今週末の開幕を待ちきれない中、当サイト独語版はDFカーン・アイハンとの独占インタビューを実施。昨シーズン2部優勝の原動力となったキーマンに、フリートヘルム・フンケル監督との関係、チームの状況、自身の気持ちなど、多岐にわたって語ってもらった。

――間もなくブンデスリーガの開幕です。チームの準備は万端ですか?

アイハン プレシーズンのトレーニングは非常にうまく行えたと思います。フィットネスの状態も良いですね。欠けている部分は、開幕までの時間で作り上げるつもりです。

――ブンデスリーガ昇格1年目の2012/13シーズンも、開幕戦はアウクスブルクと戦い、勝利を奪うことができました。しかしあのシーズン、デュッセルドルフは最終的に17位となり、たった1年で2部への逆戻りとなりました。さて、今季も第1節はアウクスブルク戦です。あなたはジンクスなどを信じるタイプですか?

アイハン 基本的にあまりジンクスは信じません。少なくとも、今あなたがおっしゃったジンクスについては、まったく信じていませんよ(笑)シチュエーションがまったく違いますから、比較することはできません。まず、当時のアウクスブルクはブンデスリーガ初昇格から2年目でしたし、今の彼らはブンデスリーガで多くの成功を収めてきたクラブとなりました。そしてデュッセルドルフも、当時と比べればガラリと変わりました。我々も何か大きなことを達成したいと思います。

© gettyimages / Christof Koepsel

――ブンデスリーガでのプレー経験を持っている選手はあまり多くありません。しかしシャルケアイントラハト・フランクフルトでプレーしたあなたは違います。2部との違いについて、チームメートにどのような話をしたのでしょうか?

アイハン もちろん私の経験を周りに伝えることはできます。例えば「スタジアムの雰囲気がどのようなものであるか」とかですね。しかし私は、ブンデスリーガを過大評価することは好まないのです。もちろん「ブンデスリーガと2部の間に、クオリティーの差はない」と言っているのではありません。ただ、2部でも良いサッカーは行われていますし、(今季2部を戦っている)ハンブルガーSVやケルンは、今それを感じているはずです。したがって、選手一人一人がベストを尽くすことができれば、例えブンデスリーガでの経験がなくても、勝ち点を獲得するチャンスは必ずやってくるはずなんです。

――そしてフンケル監督も、ブンデスリーガでの経験はとても豊富です。

アイハン フンケル監督は、選手として、そして指導者として、ブンデスリーガの経験が40年以上もある人で、おそらくプロサッカー界のほとんどのことを経験しています。仮に何かがうまくいかなかったとしても、その経験で我々に安心を与えてくれるでしょう。プレシーズンを通じて、フンケル監督が色々なことを熟知した人物であることを、選手の誰もが分かったと思います。

――昨季のデュッセルドルフはリーグ3位のゴール数を記録しました。ブンデスリーガで同じようになることは、おそらくないかもしれません…。

アイハン そうでしょうね。今シーズンの34試合すべてで相手を圧倒することなど想像できません(笑)昨シーズンとは異なる1年間になるでしょう。しかし昨季のように、すべての試合で勇気を持って戦わなければなりません。キックオフの笛が鳴る前から縮こまっているようではダメなのです。

© gettyimages / Koepsel

――選手層は非常に厚くなりました。しかしそれは同時に、ベンチやスタンドで試合を見る選手の増加にもつながり、チーム内部で混乱が生じる危険性もはらんでいます。

アイハン 個人的には、大きな混乱が起きるとは思っていません。確かに、スタンド観戦をしている状況を黙って受け入れているようではいけません。しかし経験豊富なフンケル監督であれば、1年間を通して巧みに選手を操り、常に我々に高い競争意識を持たせてくれると信じています。次の試合に出たいのであれば、トレーニングでも試合でも最大限の力を出す必要があります。そして長いシーズンを戦う上で、負傷などもあるでしょうし、選手全員を必要としているのです。

――あなた個人にとっても2015/16シーズン以来となるブンデスリーガの舞台です。あなたはいつも、ブンデスリーガに戻ることを夢見ていたのですか?それとも再びトップの舞台へ戻ってくることに半信半疑だったのでしょうか?

アイハン 自分に完全なる疑いの目を向けたことはありません。しかしこの先どうなるのかという疑問は、誰もが時々持つものだと思います。私自身も、ブンデスリーガに戻るということが目標でしたし、それを忘れたことは1度たりともありません。心の中だけでなく、オフィシャルな場でもメディアに対し「ブンデスリーガに戻ることが目標」だと言ってきました。正直なところ、デュッセルドルフの一員としてブンデスリーガに戻ってこられるとは予想していませんでしたが、この大変居心地の良いクラブとともにブンデスリーガを戦えることになり、本当に素晴らしいと感じています。

――「大変居心地が良い」とのことですが、CBというポジションで起用され続けていることも、その理由の1つですか?

アイハン どのポジションでプレーするのか、ということは私にとってさほど重要ではなく、チームを助ける上で監督が自分をどう起用するのか、というほうがはるかに大きな意味を持ちます。ただし私自身も、最も力を発揮できるのはCBだと思いますし、監督もそう思っているのでしょう。しかし、仮にボランチが欠けたとして、私がそこで起用されたとしても、チームの力になる自信はあります。