Summary

  • コンフェデレーションズカップ2017に臨むドイツ代表
  • レーフ監督は4人の新顔を招集

今夏ロシアで開催されるFIFAコンフェデレーションズカップ2017。これに臨むドイツ代表ヨアヒム・レーフ監督は、これまでチームの根幹を成してきた選手らに休息を与えたため、その代役として同代表での出場経験がない4人の新顔をブンデスリーガクラブから招集している。なぜ多くのプレーヤーの中から彼らが選ばれたのか、その理由を探っていこう。

サンドロ・ワーグナー(ホッフェンハイム

ワーグナーもかつては育成年代のドイツ代表として、マヌエル・ノイアー、マッツ・フメルス、ジェローム・ボアテング、サミ・ケディラ、メスト・エジルらとともに2009年のU-21欧州選手権に出場しており、同大会決勝では2ゴールを決めて優勝を勝ち取るなど、ドイツ版ゴールデン・ジェネレーションの1人だった。バイエルン・ミュンヘンでトップチームに昇格し、その後ブレーメンやカイザースラウテルン、ヘルタ・ベルリンなどに在籍するも、思うような結果を出せず苦しんでいたが、2015/16シーズンに移籍したダルムシュタットで14ゴールを奪い、さらに今季はホッフェンハイムで再びシーズン2桁得点を達成。2016年以降の1年半に限定すれば、ブンデスリーガにおけるドイツ人で最多の19ゴールを決めている。2014年ワールドカップ・ブラジル大会終了後にエースFWミロスラフ・クローゼが代表から退き、マリオ・ゴメスもベテランと呼ばれる年齢になった現在、ドイツ代表のCF候補に最も近いのは、ひょっとしたらこのワーグナーなのかもしれない。

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マービン・プラッテンハート(ヘルタ・ベルリン

U-21ドイツ代表選出経験があるヘルタの名プレースキッカーは、今季もブンデスリーガでコンスタントに出場し、及第点以上の結果を残した。安定した守備はもちろん、無尽蔵のスタミナで頻繁にオーバーラップをしては攻撃の起点にもなり、同クラブの来季欧州リーグ(EL)出場権獲得に多大な貢献を残している。また先述のように、今シーズンは直接FKから3得点を決めるなど、止まったボールを操る技術はドイツでも屈指。ダルムシュタット戦のゴールは、当サイトの2016/17シーズン・ベストゴール候補にも選ばれるほどのものだった。セットプレーという武器をレーフ監督に認めてもらえれば、このままドイツ代表に定着することも不可能ではない。

ラース・シュティンドル(メンヘングラートバッハ

メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)で主将を務めるシュティンドルは、今季の公式戦で16ゴールをマーク。リーグ戦は9位というふがいないものになってしまったが、EL決勝トーナメント1回戦のフィオレンティーナ(イタリア)戦では3得点を決め、チームをベスト16入りに導くなど、精神的にも実力的にも、彼の存在はボルシアMGにとって非常に大きかった。同選手をノミネートしたレーフ監督も「ラースは(ドイツ代表に必要な)すべての能力を持っています」と、選出の理由について語っている。負傷が多いマーコ・ロイスの代役として名乗りをあげられるか――コンフェデレーションズカップでの奮起に期待したい。

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ケレム・デミルバイ(ホッフェンハイム

昨シーズンはブンデスリーガ2部デュッセルドルフの選手だったデミルバイ。それから1年が経過した今は、れっきとしたドイツ代表の一員となった。大器の片りんは当時から見せていたものの、自身が選んだ移籍先ホッフェンハイムでユリアン・ナーゲルスマン監督の薫陶を受けたことにより、瞬く間に才能が開花。柔らかなボールタッチ、敵のタイミングを外すドリブル&パスで攻撃を組み立て、今季は6ゴール10アシストを記録している。デュッセルドルフでデミルバイを指導していたフリードヘルム・フンケル監督も、同選手のドイツ代表選出について「何も驚きませんね。彼がトップレベルの素晴らしい選手であることは明らかでしょう」と話し、かつての愛弟子の成長に目を細めている。

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