Summary

  • 18クラブで最も失点が少ないのはライプツィヒ
  • ライプツィヒは第11節終了時でわずか9失点
  • ドルトムントとマインツが12失点でこれに続く

2018/19シーズンのブンデスリーガも第11節までを消化した。現在リーグ最少失点を誇るのはライプツィヒ、そして香川真司のドルトムントマインツが12失点でこれに続いている。彼らがなぜ強固な守備を保っているのか、その理由について解説していく。

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ライプツィヒ

失点:9(リーグ最少)

順位:3

データ:直近7試合のうち6試合を無失点で終え、喫した失点数は1。ライプツィヒが現在3位に位置している最大の理由は、高い守備力に他ならない。ラルフ・ラングニック監督はとりわけディフェンスの構築に時間を割き、1対1の重要性も説いてきた。その甲斐あって、地上・空中ともにライプツィヒの1対1勝率も現在リーグトップ。また被シュート数はバイエルン・ミュンヘンに次いで少ない100本で、守護神ペテル・グラシの枠内シュート阻止率は全GK最高の78%となっている。

システム:ラングニック監督はローテーションを採用しているため、第11節終了現在で8人の選手が最終ラインで起用されており、9試合以上出場したDFは1人もいない。昨季までは4ー4ー2が基本フォーメーションだった同クラブだが、今季は対戦相手によって3バックと4バックを巧みに使い分ける柔軟さも見られる。コンパクトな守備ブロックは低い位置に保たれ、ボール奪取後に素早く仕掛けられるカウンターは、相手を恐怖に陥れるほど切れ味抜群。

© gettyimages / Robert Michael

ドルトムント

失点:12(リーグ2位タイ)

順位:1

データ:爆発力のある攻撃陣に目を奪われがちであるが、失点の数はライプツィヒに次ぐ少なさ。また11試合のうち4試合を無失点で終えており、被シュート数はリーグ3位の112本だ。昨季、ベンチ外も多かったダンアクセル・ザガドゥは、ルシアン・ファーブレ監督の信頼を獲得し、これまで7試合で起用されているだけでなく、1対1勝率はリーグ最高の75%。

システム:ファーブレ監督は開幕当初4ー3ー3の布陣を用いていたものの、早々に4ー2ー3ー1へ変更。最終ラインは4バックのまま固定し、両サイドバックも積極的に攻撃参加していく。しかしチーム全体として「守りから攻撃」だけでなく、「攻撃から守り」への切り替えも素早く、守備の鍵となるのは最終ラインと連動する2枚のボランチ。特に指揮官が獲得を熱望したアクセル・ヴィツェルは状況判断に優れており、相手のパスコースを消しスペースを埋める働きで、危険を未然に防いでいる。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Oliver Hardt

マインツ

失点:12(リーグ2位タイ)

順位:9

データ:ここまで3試合で無失点。クラブ規模と選手層を考えれば、ドルトムントに並ぶリーグ2位の失点数は上出来だ。ライプツィヒやドルトムントとは違い欧州カップ戦に出場していないため、メンバーはほぼ固定。両クラブでリーグ戦10試合以上に出場したDFは皆無だが、マインツではアーロン・マルティン、シュテファン・ベル、ムサ・ニアカテの3選手が、10試合もしくは11試合に出場している。昨季20失点を喫したセットプレーの守備も改善され、ここまで同項目を1失点に抑えている。

システム:4ー2ー3ー1、4ー3ー3、4ー4ー2など布陣の変更が多い今季のマインツだが、サンドロ・シュヴァルツ監督は一貫して4バックを採用。高い位置からアグレッシブにプレスを仕掛けていき、ボール奪取後は手数をかけずに相手ゴールへ迫る。また敵に攻め込まれた場面でも、最終ラインと中盤ラインからなるブロックは崩れず、豊富な運動量で1対1の状況を作らせないなど、組織的な守備で失点を防いできた。

© gettyimages / Alex Grimm / Bongarts