2016/17シーズン前半戦を振り返る(前編)
開幕節:4連覇中の王者、安定の白星スタート
54シーズン目のブンデスリーガは8月26日、バイエルン・ミュンヘンとブレーメンによる伝統の一戦で幕を開けた。カルロ・アンチェロッティ新体制で臨んだバイエルンだったが、昨シーズンの得点王ロベルト・レバンドフスキのハットトリックなどで6-0で完封勝利を収めた。
2016年12月時点であれば、トップゲームとして注目されたであろうホッフェンハイム対ライプツィヒ。その後の両クラブの躍進をご存知の方であればお分かりのように、結果は引き分け(2-2)となっている。
第2節:ヘルタ原口、2アシスト
開幕節から約2週間のインターナショナルウィークを挟んで迎えた第2節、日本代表のW杯アジア最終予選2連戦(UAE、タイ)を戦ったばかりの原口元気が躍動した。ヘルタ・ベルリンはアウェーのインゴルシュタット戦、原口のスルーパスからイビシェビッチが先制点を挙げると、後半にも原口のクロスにシーバーが合わせて追加点。開幕節のフライブルク戦でも全2得点に絡んだ原口は、チーム史上初の開幕連勝の立役者に。この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも輝いた。
第3節:ドルトムントが6発
連敗を阻まれたドルトムントだったが、第3節のダルムシュタット戦では鬱憤を晴らすかのように6-0で快勝。途中出場した香川は決定機を決めることができず、試合後に悔しさをにじませた。
第4節:フランクフルト、残留から上位争いへ
平日開催となった第4節、開幕連勝中のバイエルンとヘルタの試合は3-0で前者に軍配が上がった。
長谷部誠のアイントラハト・フランクフルトはインゴルシュタットに勝利し、今季早くも3勝目。昨季はブンデスリーガ2部との入れ替え戦の末に残留を果たしたチームだが、好調な滑り出しに長谷部は「連勝して、チームも良い状態」と答えた。
第5節:ケルン大迫が連続ゴール
ケルンの大迫が2試合連続でゴールを挙げた。本拠地でのライプツィヒ戦、1点を追う展開で大迫が見事なトラップとターンで相手DF陣を振り切りながらミドルシュートをゴールへ突き刺した。これで1-1としたケルンは開幕から負け知らず。大迫は当サイトのマン・オブ・ザ・マッチに選出された。
第6節:シャルケが今季初白星
シャルケの連敗が5でストップ。しかも、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)に4-0で大勝した。
第7節:ケルンが無敗をキープ
ケルンの勢いは止まらず、インゴルシュタットに2-1で勝利を収め、2位に踊り出た。大迫はこの試合でも1アシストの大活躍。「チームは今、すごくうまい具合に回っている」と試合後に話した。
第8節:生き馬の目を抜くライプツィヒ
ヘルタがケルンとの上位争いを制したため、2位にはライプツィヒが浮上。ブンデスリーガ昇格年にして、ここまで5勝3分で首位バイエルンを脅かす存在になりつつあった。