第30節で優勝を決めたバイエルンは敵地で4位のレーバークーゼンと対戦。4月8日のDFB杯準々決勝ではPK戦の末、バイエルンが勝利を収めた
第30節で優勝を決めたバイエルンは敵地で4位のレーバークーゼンと対戦。4月8日のDFB杯準々決勝ではPK戦の末、バイエルンが勝利を収めた

ブンデスリーガ第31節はここに注目

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ブンデスリーガ優勝、DFB杯は逃したバイエルン

前節、25回目(※)の優勝を決めたバイエルン・ミュンヘンは、お祝いムードもそこそこにドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)と欧州チャンピオンズリーグ(CL)の制覇を目指していたが、4月28日に行われたDFB杯の準決勝でドルトムントにPK戦の末に敗れ、3冠の夢はついえた。この試合では主導権を握りながらも75分に同点に追いつかれると、延長戦でも勝負はつかずにPK戦へ突入。バイエルンのキッカー全員(ラーム、アロンソ、ゲッツェ、ノイアー)がまさかの失敗に終わり、決勝への切符を逃した。その上、この試合でロッベンとレバンドフスキが負傷。前者は約5週間ぶりにピッチに戻ってきたにも関わらず、今季の復帰は絶望的となった。負傷者を多く抱える中、5月6日、12日にはCL準決勝のFCバルセロナ(スペイン)戦を控えており、ドイツ王者はこの過密日程をどう乗り切っていくのだろうか。

今節はアウェーで4位のレーバークーゼンと対戦する。同チームはすでに今季4位以上が確定しているが、 3位以内に入ってCL出場権を自動的に獲得するため、全力でバイエルンに立ち向かうことだろう。両チームの過去のリーグ対戦成績はレーバークーゼンが15勝42敗14分と大きく負け越しているが、15勝のうち12勝は本拠地での戦いとなっている。また、グアルディオラ監督就任以降、レーバークーゼンとの公式戦4試合で4得点とバイエルンにしては少なめのゴール数となっており、今節も接戦となることが予想される。

(※)ブンデスリーガ発足後は24回目

ドルトムント3連勝へ

クロップ監督の退任発表から、パーダーボルン、アイントラハト・フランクフルトに完封勝利を収めているドルトムントは、敵地でホッフェンハイムとの一戦に臨む。2試合連続でゴールを決めているは、28日のDFB杯準決勝で先発したが、30分に自身のミスが失点につながってしまった。しかし、試合後には「攻撃に行った中でのことなので、そこまで悲観することはないと思いますし、うまく切り替えられたのでそんなに問題なかったです」とポジティブに前を向いている。DFB杯の決勝進出が決まったドルトムントは、同大会で優勝すれば来季の欧州リーグ(EL)出場権を獲得できる。もしもそれがかなわなかったとしても、リーグ7位以上で同大会出場が可能。現在、勝ち点1差でドルトムントの上を行く7位のホッフェンハイムをここで蹴落とし、EL出場をぐっと近づけたい。ホッフェンハイムとの過去のリーグ対戦成績はドルトムントが5勝4分4敗でわずかに有利。また、DFB杯の準々決勝で延長戦の末にドルトムントが3-2で下したことも記憶に新しい。

どうなる得点王争い?トップ3が負傷で岡崎にもチャンス

第30節終了時点の得点ランキング首位は19得点のマイヤー(フランクフルト)だが、同選手はひざの手術により今季すでに離脱。2位のロッベン(17得点/バイエルン)も前述のように今季は絶望的となっており、3位のレバンドフスキ(16得点/バイエルン)の復帰のめどはまだ立っていない。つまり、ここにきて4位以下の選手にも同タイトル獲得の可能性が大きくなってきた。まず、一番近い位置にいるのが現在4位のオバメヤン(ドルトムント)。14得点のうち9得点を後半戦で奪っており、ここ2試合で2得点2アシストと勢いに乗っている。1点差の5位にはディサント(ブレーメン)、ミュラー(バイエルン)、ドスト(ウォルフスブルク)の3人が並ぶ。そして、8位にはマインツのがつけている。 現在12得点の岡崎は、まずは自身のシーズン最多得点となる16得点を目指しているが、残り4試合でゴールを量産すれば、日本人初のブンデスリーガ得点王も夢ではない。