クロップ監督との別れのはなむけに優勝カップを。結束高まるドルトムント
クロップ監督との別れのはなむけに優勝カップを。結束高まるドルトムント

DFB杯準決勝に関する報道

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ドルトムントは4月28日、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)準決勝で強敵バイエルン・ミュンヘンをPK戦の末敗り決勝進出を果たした。このPK戦を見ていた全ての人たちはバイエルンのキッカー4人全員がPKを失敗するという世にも珍しい光景を目の当たりにすることとなった。しかも最初の2人は軸足を滑らせ転んでしまったのだ。一方ドルトムントはこの勝利で、今季を最後に退任するクロップ監督との時間を1週間延ばした(DFB杯決勝はリーグ戦終了翌週の5月30日に行われる)。それでは劇的な一戦となったDFB杯準決勝バイエルン対ドルトムントについて欧州各紙の報道内容をお伝えしよう。

Frankfurter Allgemeine Zeitung: バイエルンが足を滑らせドルトムントがベルリンへ。幸運と信念でドルトムントがミュンヘンで勝利しDFB杯の決勝進出を決めた。バイエルンは全選手がPKを失敗。ラームとアロンソが足を滑らせ、ゲッツェのシュートは相手GKに命中、最後にノイアーがバーに当てた。

Süddeutsche Zeitung: 夢の世界から滑り落ちた!何とドラマチックなDFB杯準決勝だ。多くのチャンスをものにできずバイエルンがPK戦の末ドルトムントに敗れた。ドルトムントは戦う姿勢を全面に出し、PK戦では幸運も味方した。ラーム、アロンソ、ゲッツェそしてノイアー(バイエルン4選手)がPKを外した。

Express: 世にも奇妙なPK戦でドルトムントが滑り気味のバイエルンに勝利! 悪夢のPKがバイエルン3冠の夢を打ち破り信じられないカップ戦の夜となった。ドルトムントは 宿敵に主導権を握られていたが突然試合をひっくり返すことに成功した。

TZ München: ドルトムントがバイエルンの夢を破る!3冠の夢は儚く散った。バイエルンは平穏なリーグ戦と壮絶となりうるバルセロナとの対戦の狭間で、宿敵ドルトムントを前につるっと滑った。本当に滑ったのだ。

DerWesten:ドルトムントが世にも奇妙なPK戦の末決勝へ!ドルトムントがPKサスペンス劇場で2−0と勝利して5月30日ベルリンで行われる決勝に進出した。相手はウォルフスブルクとビーレフェルトの勝者。

Ruhr Nachrichten:とんでもないPK戦!ドルトムントが決勝へ。狂ったPK戦でバイエルンのシュートがドルトムントGKランゲラクの前でことごとく外れていった。バイエルンはラーム、アロンソ、ゲッツェそしてGKノイアーが外し、ドルトムントはギュウンドアンとケールが決めた。決着の瞬間には黒と黄色の軍団から歓喜の嵐が巻き起こった。

Marca:ドルトムントのクロップ時代が延長戦に突入だ!バイエルンの悪夢のようなPKで「カップ戦を優勝して去りたい」というクロップ監督の夢がつながった。グアルディオラ監督にとっては3冠のチャンスを逃す結果となった。ドラマッチックな準決勝だったが意地悪なPKマークでラームとアロンソが足を滑らせ決着がついた。クロップ監督は2013年のウェンブレー(CL決勝戦)でバイエルンと戦い、敗れはしたが欧州にその名を響かせた。彼をベルリンへ導くための思いがけない仁義というべきか。

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