第21節では3試合で後半ロスタイムに試合を決定づけるゴールが生まれた
第21節では3試合で後半ロスタイムに試合を決定づけるゴールが生まれた

第21節プレーバック: ゴールラッシュ、ドルトムント連勝

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ラストミニッツゴール

第21節では9試合中3試合が、後半ロスタイムの得点によって試合が決まった。そんな「ラストミニッツゴール」が生まれたのは、すべて土曜日15時30分キックオフのゲーム。90分以降の142秒間に引き分け濃厚だった3つのスタジアムで試合が動いた。

90分37秒に決勝ゴールが決まったのはメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)とケルンによるラインダービー。ボルシアMGのグラニト・チャカがFKからのクロスボールを頭でゴール右隅に流し込み、チームに1-0の勝利をもたらした。ホッフェンハイムは1-1で迎えたシュトゥットガルト戦92分27秒、ゼバスティアン・ルディが勝ち越しゴール。また、ウォルフスブルクは92分59秒にドストの1発でレーバークーゼンから勝ち点3をもぎ取った。

ゴールラッシュ

今節では、今シーズン最多となる9試合で計38ゴール(1試合平均4.22)が生まれた。金曜、土曜の7試合だけでも33得点(1試合平均3.66)は、2015年のベストスコアでもある。

最も多くのゴールが飛び出したのはバイエルン・ミュンヘンハンブルガーSVの一戦。今節でブンデスリーガ通算100度目の対決となった両者だが、王者バイエルンが8-0で圧勝。とのドルトムント対のマインツは4-2でドルトムントが逆転勝ちを収め、ブレーメンは3-2でアウクスブルク戦に勝った。また、ウォルフスブルクレーバークーゼンとのシーソーゲームを5-4で制した。

今節最多得点を挙げたのはバス・ドスト(ウォルフスブルク)で1試合4ゴール。そして3得点を決めた孫興民(ソン・フンミン)が続いた。バイエルンのアリエン・ロッベン、トーマス・ミュラー、マリオ・ゲッツェはそれぞれ2得点。この2ゴールでロッベンはアイントラハト・フランクフルトのアレックス・マイヤーと並んで得点王ランクトップタイとなった。

ハンブルク歴史的大敗

王者との100度目の記念すべき対戦に0-8で敗れたハンブルクは、ブンデスリーガ1751試合目でクラブ史上最多失点という不名誉な記録を樹立した。これで通算対戦成績はバイエルンの58勝19敗22分。ハンブルクにとっては勝てば2010年2月28日以来、引き分けなら2008年8月15日以来の快挙だったが、ほど遠い結果となってしまった。

ドルトムント連勝

満員の本拠ジグナル・イドゥナ・パークでマインツから4-2の逆転勝利を挙げたドルトムントは、第20節フライブルク戦に続く白星で上昇気流に乗り始めている。順位は15位、最下位との勝ち点差もわずか4と、まだまだ安心できる位置にはないが、香川も「久し振りに勢いが出た試合だった。やっていても勝てる雰囲気、強い時の雰囲気だった」と試合を振り返っており、ここから一気に巻き返しといきたい。

446分ぶりゴール

大不振にあえぐのシュトゥットガルトは、今節もホッフェンハイムに黒星を喫し最下位脱出はならず。しかし0-1の39分に酒井が決めたブンデスリーガ初ゴールによって、チームの無得点に446分ぶりに終止符を打った。ベテランFWイビシェビッチにはすでに1年以上ゴールが生まれておらず、後半戦での奮起が期待されている。