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香川のドルトムントはブンデスリーガで4試合、勝利から遠のいている
香川のドルトムントはブンデスリーガで4試合、勝利から遠のいている

ドルトムント、5つの問題点

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第7節を終えて2勝3敗2分、不調の原因を探る

とが所属するドルトムントはブンデスリーガ第7節、今季未勝利だったハンブルクに0-1で敗れた。チャンピオンズリーグでは連勝を飾っているが、直近のリーグ4試合での勝ち点はわずか1。これはユルゲン・クロップ監督の就任以来、過去最低の記録である。今季のドルトムントが抱える5つの課題を挙げる。

1)決定力不足

第7節を終えてドルトムントのシュート数は127本で、これはブンデスリーガ18チームの中でもトップレベル数字だ。しかし、昨季と比べると36本下回っている。特筆すべきはシュートの精度の低さで、127本のシュートのうちゴール枠内へ飛んだのはわずか39本。さらに14本に1回の割合でしかゴールは生まれず、これはハノーファー、シュトゥットガルト、ケルン、ハンブルクに続いてワースト5。 3本中1本が枠内に収まっていた昨季の同時期と比べると、今季の決定力不足は明らかだ。

2)けが人の多さ

ドルトムントの特徴といえば、豊富な運動量と厳しいプレッシングだ。今季もチームは高い運動量を見せ、7試合を終えた平均の走行距離は昨季の同時期の117.3kmを上回り、121.9km。スプリント数はリーグトップの258だ。クロップ監督は選手の負担を強調しているが、そもそもの選手の負荷はけがなどによる人材不足に拠っている。負傷者が多いゆえに選手を総動員せねばならず、ハンブルク戦でも100%の状態ではないMFスベン・ベンダーを起用した。また、クロップ監督はチームのプレースタイルをまだ確立できていない。それによりチームは安定性に欠け、劣勢からの逆転が難しく、また他の問題も引き起こしている。

3)プレーの軽やかさ

ドルトムントの選手は運動量が多い一方で、プレーの軽やかさを失っている。クリエイティブなアイデアやコンビネーションに欠けているのだ。攻守の切り替えがうまくいかないと、コンパクトにまとまった相手に苦戦を強いられる。ハンブルク戦では60%のボール支配率だったが、中盤での横パスばかりで、前線への素早い縦パスは少なかった。最初の決定機が訪れたのはゲーム終盤の72分で、それを決めることもできなかった。

4)サイド攻撃の精度

テクニックとアイデアを欠くドルトムントは、ハンブルク戦ではロングボールを多用した。1週間前のシャルケ戦同様、クロップ監督はサイド攻撃に狙いを絞った。しかし今季、この戦術は機能しておらず、サイド攻撃の精度はドルトムントの長年の課題でもある。好成績を残した2013/14シーズンの後半戦でさえもクロスが得点につながったのは1度のみ。ハンブルク戦でもサイド攻撃を仕掛け、その結果20本ものクロスが入ったが、いずれも得点には結びつけられなかった。

5)集中力

激しい運動量と主力にけが人が多いことは集中力の欠如を招き、ミスにつながている。ハンブルク戦でのDFエリック・ドゥルムのパス成功率が約40%だったことを考えると、ドルトムントは相手陣内でボールを失う危険性が高い。また、同試合ではラモスのパスミスによって、ハンブルクに1点を献上してしまった。今季チームの全失点中1/3はミスによるもので、個人のミスを減らすことは最も重要な課題だ。完封した試合が今季一度もないことも、守備の不安定な状況を物語っている。