「”無”でやる」岡崎
酒井宏「精一杯の勝ち点」 マインツ対ハノーファー試合後インタビュー
8月31日のブンデスリーガ第2節では、マインツの、ハノーファーのとによる日本人対決が実現した。岡崎は1トップで、酒井は右SBでそれぞれフル出場し、清武はトップ下で移籍後初先発し73分に交代した。試合後、岡崎と酒井がそれぞれインタビューに答えた。
岡崎慎司
――きょうの試合を振り返って。
岡崎 形なんかは作れていたと思う。主導権を握って、自分たちでやっていくという。後半は起点になれたし、そこからクオリティーを上げていけば自分にもチャンスが来ると思っています。チャンスを詰め切るところを嗅ぎ分けていかないと点はやっぱり取れない。
――後半は良くなって起点になったというのは。
岡崎 理由は分からないですけど、取った後に自分を見るとか、ほとんど自分を見たときにミスがなかったのが大きいと思います。前半はミスが多かったけれど、 前半の終盤になってきたら収まるようになってチャンスが生まれて。さらに良くなっていけば、自分が起点になれてさらに自分のゴールが生まれるという周りが求めていることができてくるんじゃないかと思うんで。
――チームが岡崎選手により求めているのは起点になることなのか、それともゴールを奪うことなのか・・・
岡崎 優先順位はやっぱりゴールですね、自分の中では。それができなかったらチャンスメイクしなきゃいけないし。今季は結構「無」でやっていこうと思っていて。「無」っていってもテー マはいつもあるんですけど。起点になるとか、ゴールになるとか、その2つはFWとして絶対できなきゃいけないこと。そのテーマが 一応あるけど、試合になったら無心でボールを追いかけるってことが一番大事だし、それが基本的にはきょうはできた。体がパーダーボルン 戦よりは動いてたんで、まあ(得点は)次ですかね。
酒井宏樹
――きょうの引き分けはどういう捉え方をしている?
酒井 まあもう精一杯の勝ち点じゃないですかね、ずっと攻められてましたし。見ての通り、僕らのプレッシャーがハマらなかったし、うまくプレーされたので、ディフェンスラインは前半はほとんど受け身になるしかなかった。後ろはよく耐えたし、課題はもちろんいっぱいありますけど、勝ち点1取れたのは良かったんじゃないかなと思います。
――ポジティブに見ているということ?
酒井 そうですね、これで負けちゃうとチーム的にも指揮が下がっちゃうし、しっかり踏ん張れたってことは良かったと思いますね。唯一ポジティブな・・・。
――後半から良くなったように見えた。
酒井 監督は修正しましたし。前半特に、キヨくん(清武)が無駄走りしなきゃいけないっていう状況に追い込まれて、なかなか攻撃に専念できなかったですし、そこは監督が指摘してたので。後半少し変えたことで、落ち着いてプレッシャーを掛けることができたし、キヨくんも攻撃に参加できるようになったので。
――きょうは陣形が縦に長かったけれど、最終ラインが上げられなかった?
酒井 そうですね。僕も前半はほとんど、上がらなかったというより上がれなかったというのが実際のところで。すごくキツかったですね。お互いロングボールが多くなって、セカンドボールを常に拾われたっていうのがキツかった理由じゃないかと。
――シュティンドルやプリプなどトップ下にけが人が出て、その位置にまた清武選手が新たに入って、という影響はあった?
酒井 どうですかね。まあ、クオリティーは保ってますし、ぎりぎり(笑)。もう少しけが人が出たら危ないですけど。現状の戦力でしっかりできてますし、一つのチームにはなれてるので。中断期間になりますけど、しっかり準備したいですね。