今季4度目の1試合2得点を決めた岡崎(右から2人目)は7試合ぶりのゴールに「期待に応えられてホッとしている」と笑顔を見せた
今季4度目の1試合2得点を決めた岡崎(右から2人目)は7試合ぶりのゴールに「期待に応えられてホッとしている」と笑顔を見せた

岡崎「ホッとしてる」

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第25節ホッフェンハイム戦インタビュー

3月15日に行われたブンデスリーガ第25節2日目、マインツの日本代表FWは敵地でのホッフェンハイム戦にトップでフル出場し、2-2からの逆転ゴールおよびダメ押し弾を決める活躍でチームを勝利に導いた。試合後、岡崎がゴールシーンなどを振り返った。

――きょうの試合は。

岡崎 とりあえず、0-2になった時点で展開的には全然厳しいなあと思っていて。チームの雰囲気も・・・という感じだったので。でもチュポ(FWチュポモティング)が決めて、本当に行けるというムードになったし。個人的にはこのチームは2トップよりも1トップのほうが機能するのかなと思っていて、(後半14分から)1トップに変えてもらったので。しかも残り20分のところで3枠使ってもらって(後半26分にマインツは3人目の交代)。どちらかというと1トップになって自分が起点になった後にいいチャンスになるというのが多かったので、やっぱりそれが一番大きかったですかね。監督が1トップにしてなおかつ自分も残してもらえたので、期待に応えられてホッとしているというか。

――では、最後まで試合で起用してもらえたのはなぜだったと思う?

岡崎 たぶん、ここまで点を取っているし1トップで先週良かったので、そこに期待したんじゃないですかね。

――ヘディングによる逆転ゴール(1得点目)はどういうイメージで打った?

岡崎 あまりないパターンなんですけど、(左サイドの)チュポが(クロスを)上げる予感がしたんですよ、左足で。それであそこに突っ込めて。自分的にはあそこは(相手の)前に入ったら決められると思ったので。あとは叩きつけて、外さないようにという感じでしたね。

――今シーズン初めてのヘディングによるゴールだった。

岡崎 そうですね。まあ(チームとして)クロス自体が少ないので、しょうがないといえばしょうがないんですけど。ホント残してもらえて、残りの20分で点を取ろうと本当に思っていたので。1トップで結果を出せたのが大きいかなと。そういう意味ではなんかやっぱり、自分はゴール前で待つのが得意だなというか。点を取るか取らないかの勝負で、きょうは勝ったという感じですね。それ以外は何もしていないなという感じでしたね。

――岡崎選手の2ゴール目のシーンは最後まであきらめずにゴール前に走っていたから生まれたように見えた。

岡崎 よく(パスを)出したな、あそこに、という感じでしたね(笑)。僕的には中央に出すかなと思ったのに、縦に出されたので。最後は・・・イメージはチョンと浮かす感じだったんですけど(笑)ただ、なんか、入った、みたいな(笑)どこを抜けたのかわからないみたいな(笑)。

――GKの股を抜けていきました。あそこでトラップせずにダイレクトでシュートを打った理由は?

岡崎 あそこはもう最後だったので、気楽に打ったという感じですね。(その前に)1点入ったから入ったというようなもので。1点入っていなかったら、(2点目のゴールも)入ってなかったと思うし。

――きょう2ゴールを決めてホッとしたという思いが強い?

岡崎 ホッとしていますね。やっぱりゴールで評価されるので。どうしてもなんか言われて、『2桁ゴールを前に足踏み』とかいうのは聞こえてくるので(笑)。まあ、(これまでにも)チャンスもあったし。でも、自分の心の中ではどこかで、チャンスらしいチャンスというか決めきらないといけないというのがあったので、それをきょうは決めきれたので良かったと思うし。きょうはね、逆にチュポがああいうボールを上げてくれたし、最後はニコライ(・ミュラー)がああいうパスを出してくれたし。みんなも自分の点を取りたいという気持ちを分かってくれているんじゃないかなという。

――足踏みが終わって、どういう気分?

岡崎 まあホッとはしているんですけど、次はバイエルン戦だし。なんか知らないけど、僕らは5位にいるので(笑)なんとか、これを・・・。バイエルン相手だと1点を取られたらもう終わりだから。きょうのような試合をしていたら終わりなので、集中して。

――今シーズン、1試合に2ゴールを決めたのはこれが4回目。固め打ちしている理由は?

岡崎 理由はないですけど・・・。僕は日本では固め打ちは少なかったんですよ。こっちではなんでかなというと、それくらい要求が高いじゃないですか、1点取ることに対して。日本では点以外のところも評価してくれるじゃないですか。でもこっちでは点を取ったら本当に喜んでもらえるし。だから気が楽になるんですよね、1点取ると。

――解放されるみたいな?

岡崎 解放されるんですよね。それってやっぱり、日本ではそこまでプレッシャーをかけられていなかったと思うんですよ。もちろん、自分の中では責任感を持っていたけど。たぶん、自分のプレーがちょっと悪くなるくらいに点を取れよという雰囲気が出るので。そこで1点取っただけで、ちょっと気が楽になってい良いプレーがでるというところがあると思うんですけどね。