0-5で完敗した前半戦のハンブルク戦、清武(手前右)は72分まで出場した。今節では大敗の屈辱を晴らしたい
0-5で完敗した前半戦のハンブルク戦、清武(手前右)は72分まで出場した。今節では大敗の屈辱を晴らしたい

まだまだ続く残留争い

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ニュルンベルクはハンブルク戦、フランクフルトはフライブルク戦

ハンブルク 対 ニュルンベルク

ブンデスリーガ第25節最終日は3月16日に2試合が行われ、日本代表MFと同MFが所属するニュルンベルクは敵地でハンブルガーSVと、MFのアイントラハト・フランクフルトは本拠でフライブルクと迎え撃つ。


前半戦はリーグ史上初の未勝利に終わったニュルンベルクは、後半戦開幕から4連勝で一気に直接降格圏を脱し14位に浮上した。しかしその後はブラウンシュバイク、ドルトムント、ブレーメン相手に3連敗中。今節もやはり残留争いの渦中にあるハンブルクとの直接対決となり、落とせない一戦だ。順位が浮上したとはいえ、今シーズンの下位は14位から最下位までの勝ち点差が前節を終えてわずか6と接戦が続く。残り試合数は10、まだまだ逆転の可能性は大きく1戦も気の抜けない戦いとなる。

ニュルンベルクは今季中の復帰は絶望となった長谷部をはじめ、MFゲープハート、GKシェーファー、CBニルソンら主力が次々と離脱する不運に見舞われている。残されたメンバーでの戦いは厳しいものとなるが、このハンブルク戦を皮切りにフランクフルト、シュトゥットガルト、フライブルクと残留をかけた下位同士の直接対決が待っているだけに、ここで連敗をストップし勝ち点を積み重ねていきたい。清武は今節でも先発が濃厚だ。

対するハンブルクはスロムカ新監督を迎えてから4戦目となる。ここまで3試合は1勝1敗1分。次節はシュトゥットガルト、第27節はフライブルクとやはり下位との対戦が続くため、この試合を制したい状況はニュルンベルクとまったく同じだ。ホームでのニュルンベルク戦ではここ12戦で1敗しか喫していない。得意な相手にきっちり勝利を挙げたいところだが、第8節のニュルンベルク戦ではハットトリックを達成したFWラソッガが今節は負傷欠場。それを戦術で補うことができるか、スロムカ監督の手腕が問われる。

フランクフルト 対 フライブルク


前半戦第8節の対決では1-1で勝ち点を分け合ったこのカード。シーズン残り10試合となったが、両チームとも下位に沈み残留争いを繰り広げている。フランクフルトは15位で迎えた後半開幕戦、前半戦では1-6の完敗を喫したヘルタから勝ち点3を獲得し、リベンジに成功した。しかしそこから一気に浮上とはいかず、ここまで3勝2敗2分。とはいえ、2敗はいずれもバイエルン、ドルトムントという2大強豪クラブ相手だったことを考慮すれば、決して悪くない戦績だ。

欧州リーグ(EL)でも決勝トーナメント1回戦で敗退し、ポジティブに捉えればリーグに集中できる環境となった今、下位との直接対決をきっちり制してなんとか残留争いから抜け出したい。MFローデ、主将シュベークラー、DFアンデルセンといったレギュラー陣が負傷離脱している今でこそ、乾ら控え組の奮起に期待が寄せられる。

フライブルクは後半開幕戦で強豪レーバークーゼンを破るという快挙も、以来6戦連続勝ち星なし。第22節以降、直接降格となる17位から抜け出せていない。前節は上位ドルトムントに健闘も0-1で敗れたが、今節フランクフルト戦以降、ブレーメン、ハンブルク、ニュルンベルク、シュトゥットガルト、ブラウンシュバイクと、6試合連続で残留争いのライバルチームとの対戦となる。混戦模様の今季はどこが降格してもおかしくない状況。ここから勝ち点を稼いで一足先に抜け出すのはどのチームか。一時も目が離せない戦いが続く。


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