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約2カ月半の離脱期間を経て実戦復帰を果たしたドラクスラー。「またピッチに立てて幸せだった」と試合を振り返った
約2カ月半の離脱期間を経て実戦復帰を果たしたドラクスラー。「またピッチに立てて幸せだった」と試合を振り返った

「まだ時間必要」ドラクスラー

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第22節マインツ戦インタビュー

【ゲルゼンキルヘン発・bundesliga.de編集部】 約2カ月間の離脱期間を経て、シャルケのドイツ代表MFユリアン・ドラクスラーが復帰を果たした。0-0で引き分けとなった本拠での第22節マインツ戦で、ようやくピッチ上に戻ったのである。心待ちにする欧州チャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリード戦も数日後に控えているドラクスラーに試合後、話を聞いた。

インタビューでドラクスラーは、CLそしてシャルケのレアル・マドリード戦でのチャンスについて語った。左太もも腱断裂のため長期欠場を余儀なくされ、自身の調子は徐々に上がっているが「まだ時間が必要」と現状を明かした。

――マインツ戦での途中出場によって、長期に渡る負傷欠場に終わりを告げました。どんな気持ちでしたか?

ドラクスラー とにかく、またピッチに立ってあの雰囲気を味わうことができて幸せでした。それに痛みのない状態でプレーできることがうれしいです。長い苦痛のときを越えてのこの出場は僕にとってすごく重要だった。でも、また完全な状態に戻るまでにはまだもう少し時間が必要だってことは、見ていて分かったと思います。サッカーキャリアにおいて初めての大けがでしたから。自分が思い描くような状態に達するには、まだ時間がかかるでしょう。

――マインツ戦では、先発出場することは現実的にとらえていましたか?

ドラクスラー 監督とはかなり早い段階でそのことについて話し合いました。スターティングメンバーに入ることが僕にとって意味をなさないというのは明白でしたね。その1週間前にやっとチーム練習に復帰したばかりだったので。それに僕は、例えば長期欠場からの復帰初戦で活躍したフンテラーみたいな経験のある選手ではないので。間違いなくまだしばらく時間が必要だと思います。

――何がまだ不足しているのでしょう?

ドラクスラー 全部ですよ! こんなにも長い間離脱して練習もできなかったら、機敏性やとっさの判断力、プレーのリズムがなくなります。僕みたいに若くて長期離脱の経験がなければ、時間がかかりますよ。

――それを踏まえて、水曜のCLレアル・マドリード戦での可能性はどう見ていますか?

ドラクスラー 自分のプレーを取り戻すために、僕にとっては各トレーニングでのハードな練習が大事ですね。火曜の試合前最後の練習になればどんな状態かは分かるでしょう。そこで先発に入れるかどうかは監督が決めることです。

――レアル戦出場を逃すことになったら、どれだけ腹立たしいものでしょう。

ドラクスラー レアル・マドリードとの試合はサッカー選手にとってはハイライトの瞬間です。もちろんできるだけ長い時間ピッチに立っていたいと思いますよ。レアルと戦うことは子供の頃からの夢でしたから。でもこういう場合、理性的になることが求められます。そうでなければその先はない。でも今後数日間で調子が良く、監督を納得させられて先発できれば、もちろんうれしいですね。

――レアルと戦える期待感や緊張はどうですか?

ドラクスラー クラブ全体がこの試合を楽しみにしています。選手も監督も、クラブ上層部もファンも。僕らにとっては何も失うものがないハイライトです。レアル・マドリードという間違いなく世界的なチームがゲルゼンキルヘンにやって来るんですから。もちろん、僕らが噛ませ犬でしょうね。そこで僕らがCLで戦うことに対してどれだけ燃えているかを示さないと。こういうビッグクラブとやりたいとみんな思っていたし、そのために昨シーズン、CL出場権をかけて戦ったんですから。今がそのときなんです。

――シャルケにとって特に重要なことは何でしょうか。

ドラクスラー 全部ですよ。レアルと対等にやり合うためには、僕たちは完璧な日にしなくてはならない。戦いへの準備から運まで、そしてプレーの質も。すべてが噛み合わなくてはならないんです。レアルは本当に世界トップレベルのチームなので、すごく難しいことです。でもそこで、僕もチームも、シャルケが強豪との一戦にふさわしいと示すことができるんです。

――CLでレーバークーゼンがパリ・サンジェルマンに惨敗しましたが、シャルケにとってあの試合は威嚇射撃となりましたか?

ドラクスラー CLでは勝負が早々とついてしまうことがある。あの試合もまさにそれを示していました。このレベルのチームと戦う際に不注意になれば、あっというまに1点、2点と決められてしまう。そうなればもう、逆転は非常に難しくなります。でもシャルケとレーバークーゼンは違うチームですから。レーバークーゼンの試合がどうなったかは、うちに不安を与えたりするものではありません。ドイツサッカーにとって、彼らがあのように大差で負けたことは残念でした。でも今は僕たちが話題にすることではありません。チャンスのない状態でマドリードまで行かなくていいおうに、僕らはレアルとの第1戦でいい結果を出したいと思っています。

聞き手 Dietmar Nolte(ディートマー・ノルテ)