シュトゥットガルトの酒井高(左)は2戦ぶりに先発入りしたが、チームの7連敗を止めることはできず
シュトゥットガルトの酒井高(左)は2戦ぶりに先発入りしたが、チームの7連敗を止めることはできず

シュトゥットガルト7連敗

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ハンブルクはドルトムント下し大金星

終了間際に失点喫し7連敗

ブンデスリーガ第22節2日目は2月22日、日本代表MFと同MFのニュルンベルクブラウンシュバイクと本拠で対戦したほか、各地で下記の5試合が行われた。


シュトゥットガルト 1-2 ヘルタ・ベルリン
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日本代表DF酒井高徳のシュトゥットガルトは、本拠で同MF細貝萌のヘルタに終了間際の勝ち越し弾を許し、7連敗で降格危機に陥った。左SBで2戦ぶりの先発復帰を果たした酒井はフル出場し、積極的な攻撃参加やシュートでチームを鼓舞したが、連敗を止めることはできなかった。細貝はボランチでフル出場し、豊富な運動量で攻守に貢献した。

シュトゥットガルトのシュナイダー監督は、今節出場停止のボランチのライトナーのポジションに左SBボカを起用し、ディフェンスラインは前節から4つのうち3つのポジションが入れ替わるという突貫工事に踏み切った。ところが開始から5分、コビアシビリに決められて早々に先制を許してしまう。それでも11分にはハーニクが12mからシュートチャンス。これはGKクラフトに弾かれてゴールはならない。酒井も積極的な攻め上がりからクロスを入れるが、アブデラウエがトラップミス。ヘルタの激しいプレッシングにも押され、シュトゥットガルトはミスを連発する。このまま前半終了かと思われたが45分、マクシムが蹴ったCKはクラフトがパンチングで防ぐが、ボールはボカの足もとへ。これを18mから決めて1-1に追いついた。

同点で迎えた後半は激しい攻防戦が続く。どちらもチャンスを作り出していくが、さらなるゴールは生まれない。シュトゥットガルトはGKウルライヒのスーパーセーブなどに救われるシーンもあり、とにかく連敗ストップへ必死のプレーを見せる。79分、酒井は左サイドからミドルシュートを狙うが、惜しくもGKクラフトに横っ飛びで防がれる。引き分け濃厚となった87分、ヘルタが2-1の勝ち越しゴール。ロスタイムにはヘルタFWワグナーがこの試合2枚目のイエローで退場となるが、シュトゥットガルトは必死の攻撃も実らず勝ち点1を寸前で取りこぼした。

スロムカ新監督、大金星で初陣飾る


ハンブルガーSV 3-0 ドルトムント
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監督交代を経て上位との一戦に臨んだハンブルクが、格上ドルトムントを破る大金星で新指揮官のスロムカ氏の初陣を飾り、残留への希望をつないだ。

背水の陣となったハンブルクは序盤から必死の攻撃を仕掛けていく。相手にボールを支配されながらも度重なるカウンターからチャンスを作り出す。ドルトムントも19分、ミキタリヤンが18mからわずかにポスト左へ外れるシュートを放つなど、貫禄のプレーを見せる。しかし先制弾はホームのハンブルクが42分に奪う。ペナルティエリア右でボールキープしたラソッガが2人をかわしてクロスを上げると、ドルトムントCBフリードリヒがブロックに行くがボールはイラチェクの足もとに落ちる。これを難なくゴールに押し込んで、1-0とした。

後半も決定機を外すドルトムントに対し、失うもののないハンブルクはカウンターから攻める。58分にはラソッガがアースランのクロスから決め、待望の追加点。焦るドルトムントは押し込みながらも得点することができず、70分、71分にはハンブルク守護神アードラーのスーパーセーブに阻まれる。ハンブルクは後半ロスタイム1分にも、ジャルハノーウルが40m弾を豪快に決めて追加点。3発快勝でスロムカ新監督に初勝利を贈った。

ホッフェンハイム、上位と勝ち点分ける


メンヘングラートバッハ 2-2 ホッフェンハイム
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敵地で上位メンヘングラートバッハと対戦したホッフェンハイムは、激しい攻防戦の末に引き分けに持ち込み、勝ち点1を獲得した。前半4分にいきなりヘアマンに決められ先制されたホッフェンハイムは、18分にもヤンチュケに得点を許し0-2とされる。しかしここから脅威の粘りを見せると、まずは56分にフィルミーノが決めて1点を返すことに成功。さらに83分、PKを獲得するとキッカーのサリホビッチがきっちりとゴール右隅に蹴り込んで同点に追いついた。この後はどちらも追加点のないまま試合は終了、引き分けとなった。

アウクスブルクが敵地で逆転勝利


フライブルク 2-4 アウクスブルク
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アウクスブルクは前半7分に先制点を奪い、幸先の良いスタートを切る。しかし17分に相手に同点にされると、その後は苦しい時間が続く。テンポは早いもののなかなかゴール前でのチャンスを生かせず、前半は1ー1のまま終了する。後半も激しい1対1が多く見られ、ゴールを狙うが相手の守備をなかなか打破できず。厳しい攻防戦を強いられると、73分にはついにゴールを許し1-2と逆転される。時間的にも痛い失点だったが、ここからアウクスブルクは奮闘。78分と84分に立て続けにゴールを決めて逆転に成功する。さらにロスタイム4分にはだめ押しの追加点を決め、4−2で試合終了となった。アウクスブルクは貴重な勝ち点3を手に入れ、降格圏との差を広げた。フライブルクはこれで連敗となった。

ウォルフスブルク、上位レーバークーゼンに快勝


ウォルフスブルク 3-1 レーバークーゼン(18時30分開始)
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ウォルフスブルクは3連勝中と好調。順位も5位につけており、CL出場権争いが見えてきた。今節は2位レーバークーゼンとの対戦だが、なんとか勝ち点を奪いたいところだ。

試合は早い時間に動く。13分、FWドストのゴールで先制する。しかしこの後はテンポを落とす。徐々に相手にチャンスを与える回数が増え、ついに45分には同点に追いつかれて前半が終了する。後半は、効率的な動きでリズムをつかみチャンスを作る。58分、MFグスタボのゴールで追加点を奪い、2-1とする。この後も相手を圧倒する動きで有利に試合をすすめ、73分にはPKのチャンスをロドリゲスが決めて3-1。相手に鋭いシュートを打たれる場面も見られたが、結局この点差を守って快勝した。ウォルフスブルクはこれでリーグ3連勝。レーバークーゼンは連敗となった。

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