酒井高のシュトゥットガルトは前半戦の対決で、DFシュバープのオウンゴールによる1点に泣いた
酒井高のシュトゥットガルトは前半戦の対決で、DFシュバープのオウンゴールによる1点に泣いた

4連敗阻止なるか、酒井高のシュトゥットガルト

xwhatsappmailcopy-link

第19節 シャルケ内田、ハノーファー酒井宏は出場停止

レーバークーゼン 対 シュトゥットガルト

ブンデスリーガ第19節2日目は2月1日、日本代表FWが所属するマインツが本拠でフライブルクと対戦するほか、下記の5試合が行われる。


シュトゥットガルトは1月29日に行われた第17節バイエルン戦で29分に先制し、終盤まで善戦したものの、最後の最後で持ちこらえられずに1ー2で惜敗した。リベリとロッベンを欠くバイエルンに対し、シュトゥットガルトはチーム一丸となって守り、一瞬の隙を突いてボール奪取を繰り返す徹底した戦いぶりをみせた。

シュトゥットガルトとレーバークーゼンの前回対戦は、シュトゥットガルトのDFシュバープのオウンゴールによりレーバークーゼンが辛くも勝っている。シュトゥットガルトは後半戦、強化試合から好調なFWアブデラウエとエースFWイビシェビッチを2トップに置く4ー4ー2を採用している。DFリューディガーとDFシュバープのセンターバックのコンビも安定している。FWウェアナーは合宿中に背中の痛みを訴えていたが、バイエルン戦に先発し、2度見せ場を作りながらも決めることができなかった。酒井高は後半戦も右SBで先発を続けているが、バイエルン戦で腰を痛めたようで、その影響が懸念される。

前節終了時点で2位のレーバークーゼンは前節フライブルク戦で、終了間際の失点により2ー3でまさかの敗戦を喫した。前半戦ではバイエルン、ドルトムントとの直接対決では負けなかったものの、格下に対して勝ち点をとりこぼすことも数回あり、現時点で首位バイエルンとの差は勝ち点で13と大きく開いている。GKレノはフライブルク戦の後「1試合負けたからといって騒ぐ必要はない。敗因を分析して次に生かせば、それでいいと思う」と前を向く。

強化試合で6ゴールを奪い、その活躍が期待されたFWデルディヨクは前節71分からFWキースリングに代わり投入されたが、シュートわずか2本で不発に終わった。翌週に行われる第20節では4位のメンヘングラートバッハとアウェーで対戦する。今回12位のシュトゥットガルト相手にホームで後半戦初勝利を収め、準備を整えたい。


シャルケ 対 ウォルフスブルク


シャルケのFWフンテラーは5カ月ぶりの復帰戦となったの前節ハンブルガーSV戦でゴールを奪い、結果を出した。その他の攻撃陣も好調で、MFファルファンとMFマイヤーもそれぞれ得点している。日本代表DFは警告累積により出場停止。

対するウォルフスブルクは前節ハノーファー戦でシュート数こそ相手を大きく上回ったが、ゴールはFWオリッチの1点にとどまり1ー3で敗戦した。今節の課題は効率良く得点することだ。長期離脱から復帰したFWドスト、若いMFアーノルド、MFディエゴの奮起に期待したい。

今節は6位ウォルフスブルクと5位シャルケによる、CL欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権をかけた重要な一戦となる。


ハノーファー 対 メンヘングラートバッハ


ハノーファーはコルクト新監督の初陣となった前節ウォルフスブルク戦を3-1の勝利で飾った。新加入FWルドネフスの先制点で幸先の良いスタートを切り、一時は追いつかれるも、MFビッテンクールトの2ゴールで突き放した。新監督がもたらした勢いが、4位メンヘングラートバッハとの次節でも勝利を呼ぶかに注目が集まる。日本代表DFは前節で5枚目のイエローカードが出され出場停止。酒井の定位置となっている右SBには、1月30日に加入したばかりのチェコ代表SBライトラルが入る可能性が高い。

一方のメンヘングラートバッハはバイエルンとの上位対決となった前節を0-2で落とした。ボール支配率で大きく下回り、苦しい試合内容だった。前節終了時点では4位だが、3位のドルトムントとは勝ち点33で並び、2位のレーバークーゼンとは勝ち点4の差。高順位とはいえ、下からのプレッシャーが気になる位置だ。バイエルン戦で惜しいシュートを放ったMFヘアマン、MFアランゴ、FWラファエル、FWクルーゼらの活躍が期待される。


アウクスブルク 対 ブレーメン


アウクスブルクは前節、強豪ドルトムントに2-2で引き分けた。70分に投入された新加入MF池(チ)が、出場の2分後にヘディングで同点弾を叩き込み価値ある勝ち点1をもたらした。クラブ記録に並んだここ6試合負けなしの勢いでブレーメンを破り、順位表の中盤を堅守したい。MFウェアナーは「ブレーメンは読めないチームだ。調子に波があり、悪い時は悪いし、いい時は強い相手も倒してしまう。全力で向かって来ると思うし、FWペーターセンには要注意です」と気持ちを引き締める。

対するブレーメンは新加入の選手が1人もなく、冬季合宿ではクラブ内の若手を試す方針だったが、前節で最下位のブラウンシュバイクに0-0で引き分けた。これで下位との差は縮まり、16位ハンブルガーSVとの勝ち点差は4。いつ残留争い巻き込まれてもおかしくない位置にあり、アウェーといえども勝ち点を持ち帰りたい。


ホッフェンハイム 対 ハンブルガーSV


ホッフェンハイムは前節、前半戦未勝利に終わったニュルンベルクに0-4で完敗した。元々守備は課題とされていたが、これまで機能していた攻撃陣まで音無しとなったのは予想外だった。得点力を買われて新加入したMFハーマトはフル出場したが、わずかシュート1本。持ち前の攻撃力を取り戻したい。

一方ハンブルクも前節、シャルケに0-3で完敗している。シュート数はほぼ互角だったが、ゴール枠を捕らえたシュート数に大きな差が出た。冬季合宿で負傷者が続出し、現在もチームは苦しい状況にある。前節、FWラソッガと24分から出場した新加入MFジョンは、結局シュートを1本も打てなかった。 ベテランのMFファンデアファートと若いMFジャルハノーウルの奮起に期待がかかる。