ラソッガ(左)とシェルブレッド(右)は移籍後、ともに大活躍をみせた
ラソッガ(左)とシェルブレッド(右)は移籍後、ともに大活躍をみせた

トレード ラソッガとシェルブレッド

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前半戦を振り返る(10)

成功したトレード

ブンデスリーガ2013/14シーズンは2013年12月22日、第17節をもって前半戦が終了(シュトゥットガルト対バイエルンのみ2014年1月29日に延期)。結果はバイエルンがクラブ史上19度目の首位通過を決めた一方、開幕前に第2の優勝候補と目されたドルトムントは、離脱者の続出に悩まされ4位にとどまっている。日本人所属のクラブに関しては細貝のヘルタが6位と、内田のシャルケを抑えてトップに立った。以下、今季前半戦で最も印象的だった10のトピックをシリーズで紹介する。


2013年夏にヘルタ・ベルリンから期限付きでハンブルクへ移籍した。粗削りで古いタイプのFWと思われがちだが、テクニックも兼ね備えており、何といってもゴールへの嗅覚には光るものがある。新天地では前半戦で13試合に出場し、9ゴールを奪う活躍をみせた。チームへの貢献度は非常に高く、ファンの間でも瞬く間に人気が上昇。元ハンブルクのゼーラー氏も「彼は激しいボディコンタクトを恐れず、果敢に突進して行く。ゴールにつながりそうな場面に必ず顔を出しているのがすごい」と絶賛する。

一方、ラソッガとまったく逆方向へ移籍したのがMF。出場機会を求め、ハンブルクから昇格チームのヘルタへ移った。シェルブレッドもやはり新しい環境でチャンスを生かし、前半戦は13試合出場で1ゴール5アシストという好成績を残している。

結果的にトレードとなったラソッガとシェルブレッドの移籍は、選手本人にとっても、そして双方のクラブにとっても非常に実り多いものとなった。両選手とも移籍期限が切れれば元のチームに戻ることになるが、クラブは完全移籍も視野に入れて後半戦での2人の活躍を見守ることになるだろう。


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