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バイエルンの監督としてこの上ないスタートを切ったグアルディオラ氏(左)。しかし外部からの評価に反して、本人は満足していないようだ
バイエルンの監督としてこの上ないスタートを切ったグアルディオラ氏(左)。しかし外部からの評価に反して、本人は満足していないようだ

バイエルンの前半戦を振り返る

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連覇へまい進、2位レーバークーゼンと勝ち点差7

中盤の支配

バイエルンはFIFAクラブワールドカップのため1月下旬に延期された第17節シュトゥットガルト戦を残しながらも、前半戦16試合で14勝2分、勝ち点44を積み上げ、首位独走状態に入ろうとしている。今季も過去の記録を次々と破り、前半戦途中からはもはやバイエルンの試合そのものよりも、どの記録が更新され得るかに注目が集まるという異様な現象さえ起きていた。

見かねたヘーネス会長が「記録の更新うんぬんではなく、もっと試合自体に集中するべき。記録はサッカーの本質とは関係がないもの。サッカーとは90分間のエンターテイメントであり、チームは試合に勝って、サポーターがいい気分でスタジアムを去れるようにするのが基本。それ以外のことは重要ではない」と報道陣に対し不快感をあらわにする場面もあった。

グアルディオラ監督も記録の達成についてはそれほど興味を示さなかった。だがサッカーについては、ルンメニゲ社長が「グアルディオラ監督は明確なビジョンを持って指導しており、選手が自分の指示通りに動かないと激怒する」と話すように、異常なまでのこだわりをもった人物だ。

6月の就任当初はハインケス前監督の4-2-3-1を踏襲するかとも思われたが、次第に独自のサッカー哲学を貫く姿勢を明らかにし、最終的には攻撃的な4-1-4-1への変更を貫徹。さらにサイドバックが本職のラームをボランチへコンバートするなど、チームの根幹にもメスを入れた。

グアルディオラ監督は「サッカーは結局のところ勝つか負けるかだが、中盤で数的優位の状態を作れなければ、決していいサッカーはできない。だから試合を決めるのは中盤の選手だ」と中盤でのポゼッションに重きを置く理由を説明する。中盤にリベリ、クロース、ゲッツェ、ロッベンとタレントがそろっていたにもかかわらず、さらにティアゴを獲得したのもこの考えからだろう。

グアルディオラ監督「まだまだ課題は山積み」


今季に入り、昨季の3冠達成時にも増して強くなった印象のバイエルンだが、グアルディオラ監督は「まだまだ課題は山積み」と2014年を見据える。2013/14シーズンはリーグ戦で14勝2分、その他の公式戦でもドルトムントとのドイツ・スーパーカップおよび欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第6節マンチェスター・シティ(イングランド)戦で敗戦したのみだ。「いったいどこに課題があるのか」と首をかしげずにはいられないが、この言葉にグアルディオラ監督の飽くなき向上心が表れている。

ブンデスリーガ連覇へまい進


バイエルンはブンデスリーガ連覇へ向けまい進している。まだ18試合を残しているとはいえ、2位レーバークーゼンとの力の差は、7という勝ち点差以上に大きいように思われる。もう1つの優勝候補とみられていたドルトムントに関しては、けが人続出という不運に見舞われ、勝ち点差がすでに12まで開いている。

バイエルンもけが人が出なかったわけではない。ゲッツェ、ティアゴ、ラーム、シュバインシュタイガー、ロッベン、リベリ、シャキリが数週間の離脱を強いられ、さらにバートシュトゥーバーはすでに1年以上離脱している。しかし、バイエルンには数人の主力が欠場しても戦力が落ちないだけの選手層の厚みが備わっている。ブンデスリーガ連覇へ向け、まったく隙のないチームが出来上がったといってもいいだろう。

David Schmidt (ダビット・シュミット)