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10月からチームを率いるフェルベーク監督(右)と清武。2人の深い信頼関係が後半戦の鍵を握る
10月からチームを率いるフェルベーク監督(右)と清武。2人の深い信頼関係が後半戦の鍵を握る

ニュルンベルクの前半戦を振り返る

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屈辱の未勝利、後半戦の焦点は残留

開幕ダッシュ失敗

開幕から1勝もできないまま前半戦終了を迎えたニュルンベルク。最下位ブラウンシュバイクには得失点差でこそ優っているが、勝ち点では11で並んでおり、残留に黄信号が灯っている状況だ。

第17節シャルケ戦を0-0で引き分け、前半戦での未勝利が確定した後、フェルベーク監督は「闘争心、試合に臨む姿勢にはまったく非の打ちどころがなく、さらにいいサッカーもしていた。またしても勝ち点3を取ることはできなかったが、私はチームを責めることなどできない」と振り返った。

ことの発端は今季最初の公式戦となったDFB杯1回戦での敗戦だ。ニュルンベルクは2部のザントハウゼン相手にPK戦の末に敗れるという屈辱を味わった。ブンデスリーガでは開幕からの3試合で1敗2分という悪くない結果を残していたが、ホームで迎えた第4節でアウクスブルクに敗れたことから一気に危機感が高まった。

クラブがついに動いたのは第8節ハンブルガーSV戦の後。0-5での敗戦を最後にウィージンガー監督はニュルンベルクを去ることとなった。この翌週のフランクフルト戦ではプリンツェン氏が暫定監督としてチームの指揮を執り、1-1で引き分ける。フェルベーク監督の就任が決まったのはこの後だ。

オランダ人のフェルベーク監督は就任時、いくつかの戦術変更を宣言。前線からプレスをかけることで、相手ゴールにより近い位置でボールを奪い、課題となっている得点力の強化を進める方針を打ち出した。確かに今季序盤のニュルンベルクは、組織的な守備は実践できていたものの、試合をコントロールすることができず、得点チャンスも稀だった。

明確な上昇傾向


フェルベーク監督の就任以来、ニュルンベルクの試合内容は大幅に改善した。フライブルク戦では90分間主導権を握り続け、さらに格上メンヘングラートバッハとの一戦でも試合終盤までリードしていた。しかし肝心の結果はというと、いずれも敗戦。さらに第16節ハノーファー戦では一時3点までリードを広げたものの、後半ロスタイムに追いつかれ、勝ち点3を目前で逃した。

後半戦の目標が残留になることはいうまでもない。入れ替え戦に回る16位との勝ち点差がわずかに3、また残留決定ラインの15位とも勝ち点差が4と開いていないことは、不幸中の幸いだ。

主将シェーファーはシャルケ戦を終えて「きょうはうちが完全に試合をコントロールしていた。サッカーを知っている人には、僕たちの強さがしっかりと分かったはず」と諦めない姿勢をみせた。今季後半戦は、ニュルンベルクにとっていまだかつてないいばらの道となるだろう。

Tobias Schächter (トビアス・シェヒター)