CL決勝Tかけた最後の戦い

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ブンデスリーガ所属チームの展望

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節は、12月10日~11日の2日間で行われ、日本代表DFのシャルケをはじめ、バイエルンドルトムントレーバークーゼンのブンデスリーガ所属4チームが登場する。このグループステージを勝ち抜き決勝トーナメントへ駒を進められるのは、各グループの上位2チーム。4チームのこれまでの戦いぶりを振り返り、勝ち抜きへの可能性を探る。

シャルケ(グループE 2位)


シャルケは前節、敵地でステアウア・ブカレスト(ルーマニア)と0-0で引き分け、同組のバーゼルが首位チェルシーを下したことで3位に順位を落とした。決勝トーナメント進出のためには、今節でバーゼルを下すことが絶対条件となる。

グループEはイングランドの強豪チェルシーが3勝2敗の勝ち点9で首位に立っている。続いてスイスの名門バーゼルが2勝1敗2分で勝ち点8、シャルケは2勝2敗1分の勝ち点7。今節引き分けならば勝ち点ではバーゼルと並ぶが、得失点差がバーゼルは+1、シャルケは-2であることから現実的には勝ち点を分け合った場合、勝ち抜けの可能性はない。

今節で当たるバーゼルとは第2節、敵地で対戦し1-0で勝利を収めている。しかしシャルケが2戦とも完敗を喫しているチェルシーを下した相手だけに、非常に難しい試合となることが予想される。

バイエルン(グループD 1位




これまで5戦全勝の勝ち点15、得失点差は+13と圧倒的強さで首位を突っ走るバイエルンの決勝トーナメント進出は第4節で早々と決定している。現在2位につけるマンチェスター・シティも4勝1敗の勝ち点12で、すでに勝ち抜けが確定。今節ではその2強による直接対決が行われるが、仮にバイエルンが敗れたとしても得失点差が大きく離れていることから、順位が逆転する可能性もほぼ皆無と言えるだろう。バイエルンのグループステージ全勝での1位通過に期待がかかる。

ドルトムント(グループF 2位)




2年連続決勝進出を目指すドルトムントは3勝2敗の勝ち点9、得失点差は+5で2位につけている。3位のナポリ(イタリア)とは勝ち点で並ぶが、ナポリは失点が多く得失点差が-1。

今節、ドルトムントは第2節で対戦し3-0と完勝している最下位マルセイユ(フランス)との対戦で、勝利は濃厚だ。一方、首位アーセナル(イングランド)と当たるナポリが勝利し、かつ大量得点を挙げて得失点差でドルトムントを上回る可能性はないに等しい。ドルトムントとしては確実な勝利ですっきりと決勝トーナメント進出を決めたい。

レーバークーゼン(グループA 2位)




前節、レーバークーゼンは本拠地で日本代表MF香川真司のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に0-5で惨敗。本拠地で記録的大敗を喫し、2位のシャフタール・ドネツク(ウクライナ)とは勝ち点1差だが、この2チームの得失点差は-4に広がり、レーバークーゼンにとっては自力での決勝トーナメントへの進出は厳しい状況となった。

レーバークーゼンが今節対戦するのは、最下位のレアル・ソシエダ(スペイン)。第2節では2-1で勝利している相手だが、今回は敵地での戦いのため、状況が変わってくる可能性は高い。2位のドネツクが首位マンUに敗れた場合、レーバークーゼンは自ら勝利を挙げることができれば勝ち抜けが決まる。