日本代表のベルギー戦で得点した岡崎(右)はブレーメンを相手に3試合ぶりのゴールを狙う
日本代表のベルギー戦で得点した岡崎(右)はブレーメンを相手に3試合ぶりのゴールを狙う

浮上の鍵握る一戦

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マインツはブレーメン、ハノーファーはハンブルクと対戦

ブレーメン 対 マインツ

ブンデスリーガ第13節最終日は11月24日に各地で2試合が行われ、日本代表FWが所属するマインツブレーメンと、同DFのハノーファーハンブルクと、それぞれ敵地で対戦する。



前節を終えてそれぞれ9位、10位と順位の並ぶマインツとブレーメンが、順位浮上をかけて対戦する。第4節から4連敗という悪夢を経験したマインツは、第8節ホッフェンハイム戦で勝ち点1を獲得すると負の連鎖から抜け出したかと思われたが、その後も2勝2敗と完全復調とは言い難い状態にある。

また他クラブ同様けが人も多く、特に深刻なのはGKの問題だ。正守護神ミュラーは以前から腰の痛みを抱え、今節も欠場となる。2番手のベトクロは第11節アウクスブルク戦でレッドカードを受けたため、次節まで出場停止だ。しかし第12節ではU23チームの正GKカリウスがゴールを守り、トップチームでの出場2戦目とは思えぬ好パフォーマンスを見せた。このブレーメン戦でも先発が予告されており、人員不足の中での若手の成長に期待がかかる。

攻撃陣ではFWチュポモティングが2戦連続ゴールを挙げており、好調さをうかがわせる。対ブレーメンでは過去4試合で3得点と、相性の良さはデータが裏づけている。第10節ブラウンシュバイク戦では開幕節以来のゴールとなった岡崎は、19日の日本代表戦でもベルギーから1得点を奪った。この勢いをリーグ戦に持ち込み、3試合ぶりのゴールを狙う。

ホームのブレーメンは、シーズンを通して安定しない試合ぶりが続いている。この試合では累積警告により、攻守でチームを引っ張る左サイドバックのガルシアが出場停止となっているが、チームプレーでその穴を補いたい。


ハンブルク 対 ハノーファー


ハノーファーは第6節アウクスブルク戦での勝利を最後に、勝ち点3を獲得していない。ここ6戦は4敗2分と不振に陥っている。37年ぶりとなった前節のダービー戦では大きな注目を集めたにもかかわらず、当時最下位のブラウンシュバイク相手に無得点での引き分けと、ホームで不甲斐ない試合ぶりを見せ、試合後にはファンから大きなブーイングを浴びせられた。これにより順位も今季最低の11位にまで転落したが、ここからどうチームを立て直していくのか、スロムカ監督の手腕が問われる。

日本代表に招集された酒井は16日のオランダ戦、19日のベルギー戦ともに出場。クラブでの活躍も期待される。第11節ブレーメン戦で見せた豪快なゴールの再現なるか、または今季初アシストで7試合ぶり勝利をお膳立てするのか。世界を相手に戦う代表での経験を存分に生かし、チームを窮地から救いたい。

対するハンブルクは、明るい話題が乏しい。前節は上位レーバークーゼンに善戦しながらも、最終的には3-5で敗戦。さらに先週末から行われた代表戦において、主力2選手がけがを負うという不運に見舞われた。オランダ代表MFファンデアファートは、火曜日のコロンビア戦で右足を痛め、長期離脱が濃厚となっている。ドイツ代表DFウェスターマンは19日のイングランド戦でひざを負傷し、今節出場が危ぶまれている。さらにMFアースランは累積警告で出場停止と、先発メンバーの変更を余儀なくされている。

どちらもこの試合で勝ち点3を取り切って、苦境からの脱出を図りたいところ。激しい攻防戦が予想される。