今季定位置を確保している酒井宏(左)は、今節も先発出場が濃厚
今季定位置を確保している酒井宏(左)は、今節も先発出場が濃厚

上位対決はどちらが制すか

xwhatsappmailcopy-link

前節終えて4位のハノーファー、同3位レーバークーゼン戦

レーバークーゼン 対 ハノーファー

ブンデスリーガ第7節2日目は9月28日、日本代表MF が所属するヘルタ・ベルリンは同FWのマインツと対戦するほか、同DFのハノーファーレーバークーゼンなど下記の4試合が各地で行われる。



今季好調の酒井宏のハノーファーが敵地で対戦するのは、昨シーズンに続いてCL出場権獲得圏内キープするレーバークーゼンだ。ハノーファーは昨シーズン、後半戦で多数の離脱者が出たこともあり、最終的には目標のEL出場権獲得はならなかった。しかし今季はその離脱者の1人であった攻撃の要MFフスティの活躍などで、上位に食い込むことに成功した。

主将チェルンドロの代役として先発の座を手にした酒井は、まだ守備に不安定な部分も指摘されてはいるものの、このところ急成長を遂げ評価を上げている。プリプら新加入選手もチームにうまく溶け込み、全体でのパフォーマンスも試合を重ねるごとに向上してきた。上位対決を制して一気に波に乗りたいが、今季6試合で12得点を挙げているレーバークーゼンが誇るFW陣には要注意だ。

レーバークーゼンは第4節でシャルケに不覚をとったものの、それ以外の試合では安定した強さをみせている。リーグ戦第6節を終えて5勝は、クラブ史上初のことだ。今季CLに参戦するレーバークーゼンは今節から3連戦となる。ハノーファー戦から中3日でCLグループステージ第2節レアル・ソシエダ(スペイン)戦、2日空けて次節バイエルン戦と、厳しい日程が続く。タレントのそろうメンバーを入れ替えて試合に臨む可能性も大きい。


フランクフルト 対 ハンブルク


日本代表MFが所属するアイントラハト・フランクフルトは、ホームに監督交代後初のリーグ戦となるハンブルガーSVを迎える。

今季スタートでつまづいたフランクフルトだが、試合を重ねていくうちに徐々に調子を上げてきている。順位ではまだ下位に沈んでいるものの、内容的には昨季みせた輝きを取り戻しつつある。乾もリーグ戦ではまだゴールを決めていないが、では古巣ボーフム相手に先制点を決めたほか、2点目もアシストする活躍でその存在感を存分にアピールした。主力のMFマイヤー、主将シュベークラーの不在は続くが、今夏新加入のカドレツらがそれをカバーしている。低迷するハンブルクから勝ち点3を取り切って、完全復活といきたいところだ。

ハンブルクは、ここまで1勝4敗1分、前節を終えて16位。しかもその1勝は今季未勝利の昇格組ブラウンシュバイクから挙げたものだ。成績不振を理由にフィンク前監督は解雇となり、救世主として新指揮官に元オランダ代表監督のファンマルワイク氏が就任した。その手腕が問われるデビュー戦のゆくえに注目される。


ホッフェンハイム 対 シャルケ


日本代表DFのシャルケは、敵地でホッフェンハイムと対戦する。これまでアウェーの同カードでは2敗3分と相性の良くない相手だ。シャルケは今季6試合で25本のシュートを受け、すでに13失点を喫しており、GKヒルデブラントは半分以下の12本しか止めていないことになる。内田ら守備陣が粘り、いかにシュートを打たせないかが勝負のゆくえを左右することになる。

ホッフェンハイムは今季ここまで2勝2敗2分と、昨シーズンともに最後まで残留争いを繰り広げたアウクスブルク同様、大きな進歩をみせている。ギスドル監督のもと、しっかりとチームを編成してシーズンを戦えているようだ。1ゴールに要する平均シュート数は6本と、その攻撃の効率の良さはリーグトップ。昨季後半戦のシャルケ戦は0-3で完敗しているが、その試合からは監督および選手の顔ぶれが大きく変わっており、単純な参考データにはなり得ない。平均年齢24.5歳とリーグ最年少。怖いもの知らずの若いチームにとって失うものはない。


バイエルン 対 ウォルフスブルク


バイエルン州伝統のオクトーバーフェストが始まり街全体がにぎわうなか、今節で注目が集まるのは、バイエルンの連続無敗記録更新だ。しかし今季はチームとして未完成と言われながらも、5勝1分。ゴール数の差のみで首位の座をドルトムントに譲ってはいるが、戦績ではまったくのタイだ。対戦するのはウォルフスブルク。前節を終えて6位につけ、DFB杯でも危なげない戦いぶりで16強進出を果たしているが、バイエルンにとっては過去19戦で18勝1分と得意なチーム。下克上が起こる可能性は極めて低いだろう。


ドルトムント 対 フライブルク


昨季3冠王者バイエルンと激しい首位争いを展開するドルトムントは、最も得意とするフライブルクをホームに迎える。ドルトムントは本拠での同カードここ6戦では16得点1失点とその数字が物語るように、すべて早い時間に試合を決めている。今節ではその記録更新を狙う。これまでフライブルク戦6試合に出場し、計8得点を挙げているエースFWレバンドフスキのゴールにも期待がかかる。