4-4-2の右MFでフル出場した田坂(右)は好パスなどでチャンスを作ったが、チームに勝利をもたらすことはできず
4-4-2の右MFでフル出場した田坂(右)は好パスなどでチャンスを作ったが、チームに勝利をもたらすことはできず

ボーフム連勝ならず

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終始攻勢もアーレンに敗戦

ボーフム 1-2 アーレン

ブンデスリーガ2部第8節2日目は9月21日、各地で3試合が行われ、日本人選手所属の3チームが登場した。


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MFの所属するボーフムはホームでFWのアーレンに敗れ、連勝を逃した。4-4-2の右MFでフル出場した田坂は効果的なパスで何度も好機を演出、同点弾の起点になる活躍をみせたが、チームを勝利に導くことはできなかった。阿部はベンチ入りしたが出場機会はなかった。

ボーフムは前節、アウェーで強敵フュルトを下し一気に上位の仲間入り。その勢いで今節も勝利を狙うが、今季下位に甘んじるアーレンに3分、ミスから先制を許す。ホームのボーフムも5分、ペナルティエリア手前から田坂が右サイドのズクーターパスーへパス、これを持ち込んでシュートもバーを越える。13分、ボーフムは中央から田坂が右へ展開するとフライヤーがファーへロングクロス。滑り込んだアイディンが押し込むと同点に追いついた。

15分、田坂は中盤でセカンドボールを奪うとドリブルでゴール前へ運び、エリア外から右足で強烈なシュート。これは惜しくもわずかに枠を外れる。ボーフムは23分にもフライヤーが好機を得るが、シュートはポスト右へ。追加点はならないが、前半シュート数はアーレンの1本に対して11本、ボール支配率は70%と、主導権を握ったまま折り返す。

1-1で後半を迎えると、47分にボーフムが好機を得る。アイディンのシュートはゴール右の角を直撃も、追加点は時間の問題と思われる。しかし70分に2点目を奪ったのはアーレン。1点目と同様、カウンターからレアンドロの左クロスをバレンティニが頭で押し込んだ。1点を追うボーフムは果敢に攻撃を仕掛けるがゴールは遠く、少ないチャンスを確実にものにしたアーレンに白星を献上した。

フル出場の田坂は「失点はミスとカウンターだった。後半チームがコンパクトにできなくなったときに失点したし、攻撃はやり切らなきゃいけないと思った。ペナルティエリアに入った時の精度をもっと高めないと」と反省の弁。「負け試合ではないけど負けてしまったので、切り替えてやるしかない。悲観的になる必要はない」と前向きだった。

今季2試合の途中出場にとどまっている阿部は、「(試合に)出たいですね。まあ、出ても出なくても練習でやることは同じなんで、続けていくしかないです」と話していた。


1860ミュンヘン 3-1 アウエ


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3試合ぶり白星を狙うDFのアウエは敵地で1860ミュンヘンに敗れ、連敗ストップはならなかった。石原は2試合ぶりに先発復帰を果たし、4-2-3-1の左MFで出場し、57分までプレーした。

この試合最初のチャンスは2分、ホームのミュンヘン。しかしラウトが14mから放った右足シュートは、アウエ守護神キルシュシュタインがきっちりと防ぐ。7分にはアウエのミアトケが16mからのシュートを枠外に外し、ゴールはならない。どちらも積極的に前へボールを運び、20分過ぎまでは攻守の入れ替わる展開で試合は進んでいく。先制点が生まれたのは23分。PKを得たミュンヘンが、MFシュトッペルカンプの今季2ゴール目で1-0とした。ミュンヘンはさらにその4分後にも追加点。アウエは点を返せず、2点リードを許したまま前半を折り返す。

なんとかゴールを奪いたいアウエは後半、反撃を開始する。49分にカウンターから生み出したシュートチャンスは相手GKに阻まれるが、何度もシュートチャンスを作り出す。ところが65分にFKから3失点目を喫すると、79分にジルベストルのゴールで1点を返したが反撃はここまで。3連敗となった。