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リーバークネヒト監督(中央)と新加入のエアル、ペルテル、ホーホシャイト、カリジュリ(左から)
リーバークネヒト監督(中央)と新加入のエアル、ペルテル、ホーホシャイト、カリジュリ(左から)

サプライズ集団

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ブンデスリーガ今季みどころ

1部での経験の少なさ

昇格組のアイントラハト・ブラウンシュバイクの、ブンデスリーガ開幕前の抱負は現実的だ。「昨シーズンより勝ち試合が減るのは、全員分かっている」と話すのはトーステン・リーバークネヒト監督。数字的にはブラウンシュバイクに明らかに不利だ。予算はリーグ最小で、ブンデスリーガでの経験のある選手は7人しかいない。


もっともそのうち、マインツから加入したMFマーコ・カリジュリ(1部出場88試合)とアウクスブルクからのFWエアル(同44試合)の2選手だけが、1部での経験をそのまま今季の新チームに生かせそうだ。主将クルップケにもブンデスリーガでの経験は54試合あるが、もう8年前のこと。DFビチャクチッチ、DFヘン、MFペルテルとMFブランチッチは1部での出場試合数は4人合わせて9試合だ。

3部リーグだったブラウンシュバイクをブンデスリーガまで導いたリーバークネヒト監督は、大きく成長し昨季ついに昇格を果たしたメンバーに信頼を置く。2部ではしばしば試合の途中でさえシステムを変更することで、対戦相手を驚かせることに成功している。39歳の指揮官は、1部のビッグクラブ相手にもその姿勢を変えるつもりはない。

7月のプレシーズン大会、ノートカップ。30分ハーフで行われた準決勝で、昇格組が開幕後どう挑んでくるかを感じ取ったのはハンブルガーSVだ。ブラウンシュバイクは前半、前へ攻めこむことなく自陣で壁のように立ちはだかった。

方向定めたノートカップ


「まだ後半変わるかもしれない」「いや、あいつらは、あれ以上はできないんだよ」。昇格組の前半の姿に、ハンブルクの観衆はハーフタイムに議論した。しかし後半に入るとブラウンシュバイクは、前半は1本もなかったCKを3本立て続けに獲得し(ハンブルクは前半4本)、ハンブルクを敵陣内に縛りつけた。ブラウンシュバイクの試合には常にサプライズがある。

この準決勝は結局PK戦の末に敗れたブラウンシュバイクだが、3位決定戦では2-1でウォルフスブルクを下した。28年前の1967年にブンデスリーガ優勝を果たしたクラブの選手たちは、2部で昨季得点王のクンベラを欠きながらの快挙に、久々の1部でのシーズンに向け大きな自信をつかんだ。

「愛されるチームでいたい」


残留を果たせるかどうかは予測できない。チームの長期的な成長のためには、すぐまた2部へ降格することも悪いことではない。3部から2部に昇格し、そこからわずか2年で1部昇格を果たしたこと自体が、言ってみれば偶然のようなものだったからだ。

リーバークネヒト監督の今季目標はあくまでも控え目だ。「勝っても負けても、いい試合をして愛されるチームでいたい」。

ユルゲン・ブレース(Jürgen Blöhs)

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