アイントラハト・フランクフルトから移籍してきたマーティン・アメディクはディフェンスの要としての活躍が期待される(©Imago)
アイントラハト・フランクフルトから移籍してきたマーティン・アメディクはディフェンスの要としての活躍が期待される(©Imago)

若手の才能伸ばせ

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ブンデスリーガ2部今季みどころ

タレントの成長を目指すブライテンライター監督

昨季を12位で終えたパーダーボルンだが、今シーズンは再び上位を狙っている。アンドレ・ブライテンライター新監督のもと、チームは攻撃サッカーへの回帰を探ろうとしている。

ここ数シーズンの順位の変動は、まるでジェットコースターのようだ。5位、12位、5位、12位。チームはこれを繰り返すのか、それとも今季は再びポジティブなサプライズを巻き起こすのだろうか。「うちのチームはいい役割を演じられると思うよ」。ハンブルガーSV、ウォルフスブルクでプレーした元ブンデスリーガFWのブライテンライター監督は、あくまでも楽観的に構えている。


ほとんどの選手が残り、チームに大変化は訪れない見通し。「低予算で最大限の力を出そう」が、ここ何年もパーダーボルンのモットーだ。以前はTSVハーベルゼで指揮を執っていたブライテンライター監督にとっては、魅力的な課題だろう。「パーダーボルンにとっては、若い選手が成長し2部に定着することが重要。これは私自身の哲学でもある」と説明している。

そのため、監督はハーベルゼからザリウ・ザネーとマーク・ブチノビッチという2人の若く才能ある攻撃的選手を連れてきた。特にブチノビッチは、3部リーグで16得点19アシストという素晴らしい成績を収めている。

2人のベテランDFと1人の若手FW


しかしまた、有名で経験豊富な選手もチームを強化している。マーティン・アメディク(アイントラハト・フランクフルト)とウーベ・ヒューネマイヤー(コトブス)は、新たなセンターバックコンビとなる。パーダーボルン生まれのアメディクは、カイザースラウテルンで主将を務めた30歳のベテラン。ブンデスリーガ74試合出場という経験を誇り、チームを率いる役割が期待される。

昨季、シャルケから期限付きで移籍していたゴールゲッターFWフィリップ・ホーフマン(7得点)が抜けた攻撃陣の穴は、3年契約でNECナイメヘン(オランダ)からやってきたリック・テンフォアデが埋めるだろう。身長187センチのU21オランダ代表MFで、オランダ1部リーグでは81試合に出場し17ゴールを決めている。昨季はNACブレダ(オランダ)へ期限付き移籍していた。

「彼のようなタイプのFWを探していた」とブライテンライター監督は喜び、「確かな技術を持ち、決定力があるし体格もいい」と高く評価している。

ホーム戦績の向上


攻撃的でアグレッシブなサッカーを、ブライテンライター監督はチームに求めている。夏季合宿では、ポジショニングや攻守の切り替えを磨くことよりも、まず身体的基礎を築くことに重点を置いた。39歳の若き指揮官は、見る者を魅了するようなサッカーで、昨季は5勝6敗6分と負け越してしまった本拠にファンを呼び戻したいと考えている。またチームに勝者のメンタリティーを取り戻させたいと願う。

DFトーマス・ベアテルスはすでに昨季終盤に「うちに欠けているのはクレバーさだ。来季はまた攻撃的本能を発揮していかないと」と分析していた。

難関のプログラム


カードは新たにシャッフルされた。第1節カイザースラウテルン戦、第2節コトブス戦、第3節ケルン戦のあと待ち受けているビーレフェルトとのダービー、そしてその次節1860ミュンヘン戦が終われば、この旅の行き先がある程度見えてくるだろう。ブライテンライター監督にとっては「魅力的な序盤のプログラム」であり、「そのプログラムを楽しみたいし、もちろん出来る限り多くの勝ち点を獲得したい」。

具体的なシーズンの目標はまだ掲げていないが、12位よりも上位を狙うのはもちろんのこと。とにかく、ジェットコースターが少なくとももう1回、上昇する勢いをつけるべきなのだ。

マークス・ホフマン(Markus Hoffmann)

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