ボアテング
CL決勝で対戦する両クラブの主力を紹介
経歴
【ミュンヘン発・bundesliga.de編集部】今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝は史上初のドイツ勢対決。5月25日にウェンブリー・スタジアム(ロンドン)で行われる決勝戦を前に、bundesliga.de編集部は各チームのレギュラー11人の経歴と今季CLにおける成績をシリーズで紹介する。
バイエルンの右センターバックは1988年9月3日、ベルリンでドイツ人の母とガーナ人の父のもとに生まれた。まだ24歳でありながら、すでにテニス・ボルシア・ベルリン、ヘルタBSCベルリン、ハンブルガーSV、マンチェスター・シティといったクラブでプレーしており、ドイツ代表としてもW杯と欧州選手権に出場している。少年時代からすでにプロのサッカー選手になると決めたボアテングは、16歳で学校を中退してサッカーに専念。U15まではFWとしてプレーしていたが、その後DFに転向して、ヘルタのU17在籍時代には国内リーグ優勝を達成した。実力を認められ、若干18歳でヘルタにてプロデビューを果たすものの、その半年後にはハンブルガーSVに移籍。新天地でもすぐに頭角を現して主力に成長すると、3年間で75試合のリーグ戦に出場している。しかし、さらなるレベルアップを図って移籍したイングランドのマンチェスター・シティでは、怪我に悩まされたこともあり、チームに定着できずに終わる。結果、ボアテングは2011年の夏にバイエルンと移籍することに。これが功を奏し、バイエルンでは再び先発起用されるようになるが、欧州CL戦では直近の15試合すべてに出場しているベテランDFとのポジション争いもし烈化するようになった。
ボアテングがドイツA代表デビューを果たしたのは2009年10月10日のロシア戦(W杯予選)だが、この試合ではなんと退場処分を受けてしまう。それでも、U21欧州選手権(2009年)で王者に輝き、U17から常にドイツ代表に招集されている実績を買われ、レーフ代表監督からは厚い信頼を寄せられている。
今季CLでのパフォーマンス
- 今季はここまであまり目立っておらず、競り合いにも消極的で1試合平均10回見られる程度となっている
空中戦では67%をものにするという強さを見せているが、地上での競り合い勝率は54%とややこれに劣る
パス成功確率が非常に高く、試合の組み立てが得意。パスミスはわずか9%という高精度
紹介予定の22選手
ドルトムント
バイデンフェラー、ピシュチェク、ズボティッチ、フメルス、シュメルツァー、ギュンドアン、ベンダー、ブワシュチコフスキ、ロイス、グロースクロイツ、レバンドフスキ
バイエルン
ノイアー、ラーム、ボアテング、ダンテ、アラバ、シュバインシュタイガー、マルティネス、ロッベン、ミュラー、リベリ、マンツキッチ