前半戦第17節の対決ではデュッセルドルフがシャヒンのゴールで先制、1点を返されたがイルセの追加点で2-1の勝利を挙げた
前半戦第17節の対決ではデュッセルドルフがシャヒンのゴールで先制、1点を返されたがイルセの追加点で2-1の勝利を挙げた

残留争いの結末は?

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一歩リードのデュッセルドルフ、勝利必須のホッフェンハイム

ハノーファー 対 デュッセルドルフ

ブンデスリーガ最終節は5月18日、各地で9試合が行われる。激しい残留争いは今節までもつれ込み、MFが所属するデュッセルドルフは最後の望みをかけて、日本代表DFのハノーファー戦に臨む。また、アウクスブルクはすでに降格の決まっているフュルトと、MF宇佐美貴史ホッフェンハイムレーバークーゼンと対戦する。

前節終了時点で、14位のブレーメンから上のチームは残留が確定した。最下位フュルトはすでに第31節で降格が確定しており、それ以降はデュッセルドルフ、アウクスブルクそしてホッフェンハイムの3チームが残留争いを続けている状態だ。現在15位のデュッセルドルフから17位のホッフェンハイムまで、勝ち点差はわずか2となっている。16位は2部との入れ替え戦を制すれば降格はまぬがれるが、各チームとも直接残留が決まる15位を狙っていくのは当然だろう。




15位につけるデュッセルドルフは、得失点差でほかの2チームを上回り、残留争いにおいては一歩リードといった状態にある。しかし後半戦はこれまで16戦2勝11敗3分、11試合勝ち星なし。しかし今節の相手ハノーファーも、ここ6戦は1試合しか勝ち点3がとれていない。さらに前半戦の両チームの対決はデュッセルドルフが2-1で制しており、これはポジティブな要素といえる。

勝てばほぼ確実に、15位をキープしてシーズンを終了することができる。しかし引き分けの場合は入れ替え戦となる16位に転落する可能性もある。いずれの場合もアウクスブルク、ホッフェンハイムの試合結果に左右されるため、すっきり残留を決めるために勝ち点3を狙いきたい。大前はベンチスタートが濃厚だ。マイヤー監督は「状況を受け入れ、しっかりと立ち向かわなければならない。このような経験は選手にとっても価値あるものになる。多くの選手が今季を迎えるまでブンデスリーガでの出場経験が無かった。この経験は今後役に立つだろう」と話した。

対するハノーファーは現在9位で、最終節で勝ってもこれ以上の浮上はない。今季は主力にけが人が続出し、中盤以降は完全に上位争いから置いていかれた感がある。選手たちのモチベーションが不安視されるが、やはりひと桁順位にはとどまりたいところだろう。主将のチェルンドロは、今節でブンデスリーガ300試合目を迎える。キャプテンの記念すべきシーズン最終戦に、チームは勝利というプレゼントを捧げられるか。酒井は3試合連続先発出場を果たしており、この試合でもスターティングメンバー入りが予想される。



アウクスブルク 対 フュルト


同勝ち点で15位デュッセルドルフを追うのは、アウクスブルク。すでに残留が確定したフュルトをホームに迎える。前半戦を17位で終えたアウクスブルクだったが、後半戦のみの順位はこれまで6勝7敗3分で9位と奮闘している。上位シャルケとの引き分け、ハンブルガーSVに1-0で勝利、また、日本代表MFのフランクフルトを破るなど、上位相手の健闘が目立つ。対戦相手のフュルトには最近6試合では負けておらず、相性は悪くない。しかしフュルトは今季、アウェー戦ではリーグ2位のわずか21失点。前半戦の同カードは1-1で引き分けており、アウクスブルクにとっては、相手ディフェンスをいかに崩せるかが勝利へのカギとなる。ワインツィアル監督は「後半戦での持ち直しによって、最終節で残留を決めるチャンスを迎えることができた。勝利することができれば16位堅守は確実で、これが今回の目標になる。試合のあとに、デュッセルドルフの試合結果を見て、最終順位が確認できればよい」と話した。



ドルトムント 対 ホッフェンハイム


17位でほか2チームとは勝ち点2差と、やや不利な状況にいるホッフェンハイムにとっては、最終節での勝利が降格をまぬがれる絶対条件だ。引き分けの場合も直接降格が決定する。今季は2度の監督交代を経てチーム再生を試みた。しかし平均年齢24.5歳と、リーグ最年少のチームはその期待に応えられず、第14節以降は16位より順位を上げることはできなかった。第25節以降のここ9試合は勝ち、負け、引き分けのパターンを3度繰り返している。前節敗戦を喫し、このジンクス通りの結果となれば今節は勝利ということになる。しかし今節で対するのは、昨季2冠王者で今季はCL決勝進出を果たしているドルトムント。過去9度の対戦成績は互いに3勝3敗3分でそれぞれ11ゴールを挙げている。だが今季第17節の対戦ではドルトムントが3-1で快勝。今季の両者の戦いぶりをみても、実力の差は歴然だ。

ギスドル監督は「無謀に攻め込むつもりはない。自分たちの強みを生かして、まずは陣形のバランスを整え、辛抱強くカウンターのチャンスを待つ。ドルトムントで勝つには、すべてが上手くいくようでなければならない」と話した。

ドルトムントも勝利でシーズンを終え、CL決勝を迎えたいはずだ。たとえ主力を温存したとしても、勝ち点3を取りにくる可能性は十分にある。エースFWには得点王の期待がかかり、この試合でも積極的にゴールを狙ってくるだろう。

すでに退団が発表されているホッフェンハイムの宇佐美は、メンバー外がほぼ確実となっている。