クラブ史上2度目の決勝進出を狙うドルトムントは、第1戦で本拠地にスペインの名門レアル・マドリードを迎えた。ロイス(右)ら攻撃陣は序盤からチャンスを作っていく
クラブ史上2度目の決勝進出を狙うドルトムントは、第1戦で本拠地にスペインの名門レアル・マドリードを迎えた。ロイス(右)ら攻撃陣は序盤からチャンスを作っていく

ドルトムントも大勝

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本拠地でレアル・マドリードを圧倒

ドルトムント 4-1 レアル・マドリード

欧州チャンピオンズリーグ(CL)は4月24日、準決勝第1戦の1試合が行われ、クラブ史上2度目の決勝進出を狙うドルトムントがスペインの名門レアル・マドリードを本拠地ジクナル・イドゥナ・パークに迎えた。ドルトムントは2001/02シーズンのCL王者を相手に、レバンドフスキのゴールで早い時間帯で先制点を奪うと、後半に入ってからも同選手が3得点を追加して大勝した。




グループリーグでの同カードを1勝1分で勝ち越していたドルトムントは、今回も序盤から主導権を握る。試合開始直後の7分には、早くもドルトムントに好機が訪れる。MFからのパスに合わせて走り込んだMFがシュートを放つが、これはGKロペスが好セーブ。こぼれ球を拾ったFWもシュートまでいくことができない。しかしその直後、MFからボールを受けたMFがゴール前にフラットなクロスを上げ、脚を伸ばしたレバンドフスキがこれをしっかりと決めてドルトムントが先制。

勢いに乗るドルトムントはそのまま試合を支配。パスミスの目立つレアルには、ほとんどチャンスが生まれない展開が続く。しかし、レアルは、セットプレーで反撃。24分にはロナウドが、ペナルティエリア前からフリーキックを放つものの、GKが冷静に対応。その後も、パスをつないで攻撃の起点を作り出すドルトムントと、セットプレーから得点を狙うレアルという構図が続いた。だが、このまま前半終了かと思われた43分、DFの手痛いミスからロナウドに同点弾を許してしまう。

何としても追加点がほしいドルトムントは、後半に入ってからも積極的に攻撃を仕掛ける。そして50分にはコーナーキックを受けたロイスのパスを受け、レバンドフスキが至近距離からこれを沈めて2-1に。さらに55分には、レアルのゴール前でDFに当たったボールを、レバンドフスキが見事にコントロール。相手DFペペをかわしてゴールネットを揺らし、この日ハットトリック達成となった。

そして、66分にはロイスへのファウルでドルトムントがPKを獲得すると、レバンドフスキがこれも沈め、4-1とレアルを圧倒。結局レアルは最後までリズムがつかめないまま、そのまま試合は終了し、バイエルンに続いてドルトムントもホームでスペインの名門に圧勝した。

試合後、クロップ監督は「本当に信じられない夜になった。選手たちは驚異的な反応を見せてくれた。もともと前半を通じて見事なプレーができていたが、(前半終了前には)審判の判断に動揺してミスを犯してしまった。だから、ハーフタイムには、再び25分までのプレー内容を取り戻すように伝えただけだ。そうしたら、ロベルト(・レバンドフスキ)が本当に見事なゴールを決めてくれ、勝つことができた」と喜びの談話を発表。

また、この日のMVPであるレバンドフスキは、「4得点を決めることができて、すごく嬉しい。でも、まだアウェーでの第2戦が残ってるし、決勝に進出したわけじゃない。レアル・マドリードは手強いチームだし、来週も今日のようなプレーをする必要がある」と、気を引き締めるように報道陣に答えた。