シュトゥットガルトは17日のDFB杯準決勝に引き続き、ホームでフライブルクと対戦。右SB酒井はMFシュミードと競り合う
シュトゥットガルトは17日のDFB杯準決勝に引き続き、ホームでフライブルクと対戦。右SB酒井はMFシュミードと競り合う

シュトゥットガルト

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ニュルンベルクは最下位フュルトとのダービーで惜敗

シュトゥットガルト 2-1 フライブルク

ブンデスリーガ第30節最終日は4月21日、各地で次の2試合が行われた。




DFとMFが所属するシュトゥットガルトはホームでフライブルクと対戦し、2-1で快勝した。筋肉を痛めたため出場が懸念された酒井だが、右サイドバックで90分間プレー。岡崎は88分から左MFで途中出場した。

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2-1で勝利したDFB杯準決勝から4日、再びフライブルクを本拠に迎えたシュトゥットガルト。序盤は静かな立ち上がりとなり、どちらも慎重にボールを回しながらチャンスをうかがう。14分、左サイドを破ったから前方のへスルーパスが通り、この折り返しをゲントナーがシュートも、ポストの左へそれる。直後に絶好機を得たのはフライブルク。17分、左サイドをカウンターから抜け出したが、ゴール前へ絶好のクロスを出すと、が強烈なシュートを放つ。しかしシュトゥットガルト守護神のファインセーブで、得点はならない。

20分、CKからフライブルクが先制かと思われたが、これはオフサイドの判定。しかし流れは徐々にフライブルクへ傾き始める。嫌なムードを断ち切りたいシュトゥットガルトは、33分に待望の先制ゴール。ペナルティエリアの手前右サイドでボールを受けたがゴール前へ浮き球を上げると、ゲントナーが頭で合わせ1-0とした。さらに42分、ペナルティエリアの外で相手のパスをカットしたハーニクからがパスを受け、1対1から落ち着いてGKをかわすと無人のゴールへ追加点を蹴り込んだ。

2-0で後半を迎えたシュトゥットガルトは、47分にビッグチャンスを迎える。中盤でパスカットしたハーニクが一気にドリブルで上がると、GKと1対1からシュートを放つ。しかしボールはGKの正面、弾かれる。その後は攻め込まれるシーンもあったが、前半同様に好機を作り出していき、88分に1点を返されたが1点差を守りきった。シュトゥットガルトはこれで、DFB杯4強戦を含む公式戦ホーム3連勝を飾った。

酒井は連勝にも「チームが勝ってるのはいいと思うけど、自分のプレーには満足していない」と苦い顔。一方、岡崎はロスタイムを含めて5分という短い出場時間にも「自分の最初のワンプレーもよかったし、コンディションさえ良ければやれる気はしてる」と、ポジティブに残り4試合へ向けてモチベーションを高めていた。



ニュルンベルク 0-1 フュルト


日本代表MFとMFが所属するニュルンベルクは本拠地にフュルトを迎え、伝統のフランケンダービーを行った。ニュルンベルクは前半27分に失点すると、最後まで1点差を埋めることができず0-1で惜敗した。清武は攻撃的MFでフル出場。かかとを負傷中の金崎はベンチ入りしなかった。

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今回で255試合目を数えるフランケンダービーは、毎回白熱した展開となる伝統の一戦。直近7試合で7人の退場者が出ているという事実からも、その白熱ぶりがうかがえる。シーズン大詰めで迎える今回の対戦は、11位ニュルンベルクが18位フュルトに勝ち点差23をつけているという順位状況から、ニュルンベルクが優勢とみられた。しかし、フュルトが豊富な運動量で攻守ともに奮闘し、予想に反して均衡した展開となる。ニュルンベルクは14分、21分とコーナーキックから得点チャンスを演出するも、流れの中でゴールに迫ることはできない。

守備では要所を押さえ、フュルトのカウンター戦術に上手く対応していた。しかし27分、一瞬の隙を突かれ、痛い失点を喫する。フュルトの守備的MFがニュルンベルク陣中央でフリーになると、25mの位置から迷いなく左足を振り抜いた。ミドルシュートはゴール左上隅に突き刺さり、ついに均衡が破れる。追う展開となったニュルンベルクは36分、再び清武のコーナーキックからゴールに迫るが、のヘディングシュートは惜しくもポストに嫌われる。前半終盤は勢いづいたフュルトの猛攻を前に、0-1で切り抜けるのがやっとだった。

一刻も早く追いつきたいニュルンベルクは後半開始直後の47分、左サイド攻撃からFWペクハートがヘディングシュートでゴールを狙う。しかし、フュルトの守護神がしっかり守り、ゴールラインを割らせない。フュルトが守りを固めたことで、ニュルンベルクは思うようにシュートチャンスを作ることができない時間が続く。62分にはバリッチのヘディングシュートがクロスバー下面に当たり、ゴーライン上に落下したもののバックスピンで押し戻されるという不運も重なる。ニュルンベルクは79分、清武のCKからニルソンがヘディング、終了間際にも途中出場のフランツがドリブル突破からミドルシュートと最後までゴールを狙い続けるが、1点差を埋めることができなかった。前節バイエルン戦に続く2連敗を喫した。フュルトは30試合目にして、今季3勝目を挙げた。

清武は試合後のインタビューで「ダメですね、ダービーで負けたら」と反省。シュトゥットガルトの勝利を耳にすると、「抜かれたな。でも1試合勝てば大丈夫だと思いますんで、頑張ります」と悔しがった。