ハノーファー対シュトゥットガルトの一戦では、日本人3選手が先発に揃い踏み。酒井宏は6戦ぶりの出場で、右MFに入った
ハノーファー対シュトゥットガルトの一戦では、日本人3選手が先発に揃い踏み。酒井宏は6戦ぶりの出場で、右MFに入った

ハノーファー

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シュトゥットガルトと引き分け

ハノーファー 0-0 シュトゥットガルト

ブンデスリーガ第28節最終日は4月7日、各地で2試合が行われた。日本代表DFが所属するハノーファーは、同DFと同FWのシュトゥットガルトとホームで対戦し、引き分けた。日本人3選手は、全員が先発した。

もう1試合では、日本代表MFとMFのニュルンベルクが、本拠でマインツを破った。


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日本人3選手が先発メンバーに名を連ねたこの試合、シュトゥットガルトの酒井高は右サイドバックでフル出場し、好守備でチームに貢献。岡崎は右MFで先発、66分までプレーした。対するハノーファーでは、右MFで先発し第22節ニュルンベルク戦以来の出場を果たした酒井宏が、何度も好機を演出するなど慣れないポジションでも好プレーをみせ、62分に退くまで大きな存在感を示した。

前半序盤はどちらも譲らぬ展開で、それぞれ好機を演出。5分、酒井宏はゴールライン際右サイドからクロスを上げるが、シュートには結びつかない。ハノーファーは11分、右サイドを突破するとゴール前で好機をつかんだ。シュトゥットガルトは酒井高が高反応でクリアするとピンチを逃れた。20分、自陣でボールをカットした酒井高から出たパスを岡崎が前へ運ぶと自らシュート。相手DFに弾かれたボールを再びシュートにいくが、ボールは枠の上を越えた。

26分、酒井宏は右サイドでドリブル突破を試み、ペナルティエリア手前で倒されFKを獲得した。これは得点に結びつかなかったが、徐々に勢いに乗ったハノーファーがペースを握り始めた。シュトゥットガルトもカウンターから攻撃を仕掛けていくが、29分、岡崎のヘディングシュートはバーの上を越えた。ハノーファーは35分、酒井宏を起点にチャンスをつかむ。ゴール右サイドから酒井のパスをピントが方向を変えると、ヤコナンがヒールキックでゴールを狙う。しかしこれはGKウルライヒが正面でしっかりとキャッチ。両チームともに得点はできないまま前半を折り返した。

0-0で迎えた後半、シュトゥットガルトは52分にビッグチャンスを迎える。ゴール前でトラオレからのパスを受けた岡崎が振り向きざまに左足でシュートした。しかしこれはGKツィーラーが真正面でキャッチ。ハノーファーは直後にカウンターからチャンスを得たが、右サイドをドリブルで上がった酒井宏のクロスはゴールを大きく越えた。59分には再び酒井宏が好機を演出。2人をかわしてサイド突破すると、前へ走り込んでいたダシルバピントへパスを送るが、惜しくもシュートはゴールの上へ外れた。

62分、ハノーファーは早い段階での交代策。酒井宏を下げるとFWアブデラウエを投入し、より攻撃的な布陣で先制弾を狙いに行った。しかしシュトゥットガルトもここから攻勢に出ると、76分にはマクシムがFKから直接ゴールを狙った。ボールはいいコースにいくが外れ、得点はできず。その後も両チームともに好機を生かせないまま、無得点で勝ち点1を分け合った。



【酒井宏樹試合後コメント】
「今週いいトレーニングができて、監督が見てくれていたんで。実際に、試合前にも監督からいい練習をしてたって言われたので、自信を持って入れました。僕的にはダイナミックに行きましたし、感触的には良かったですし、無心でプレーできたんで。交代の時はオレかぁと思いましたけど。でもまだ、こうやって早く交代させられるっていうのは信頼を得られていないっていうこと。でもまだまだ体力が足りてないんで・・・ゼイゼイしてました(笑)。競争が激しくなってますし、また来週はベンチ外になった選手がアグレッシブに練習に戻ってくると思うので、常にそういう恐怖と戦いながらやっていきたいと思います。本当に、練習を見てくれてよかったですし、これでまた1週間練習頑張ろうと思えます」

【酒井高徳試合後コメント】
「勝ちたかったなあ、やっぱり。でも全体的なサッカーとしては、今までよりマシになってきてるなっていうのがあるんで。ちょっと落ち着いてきたかなあっていうのがあるんで、そこは進歩かなと思いますね。自分に関しては最近、超無難に試合こなしてる選手って感じが自分の中でするんで、せっかくチームがよくなってきてるんで、自分のとこで結果残せたらなと思います」

【岡崎慎司試合後コメント】
「実力ですね・・・いままでチームもうまくいってなくてっていうのがあったんですけど、きょうに限っては、チームがうまくいってて自分をよく見てくれて、それでチャンスが来て決められなかったっていうところで、まあ本来あるべき形でチャンスを決めきれなくってっていうところでのミスなんで。完全に自分の責任だと思うし、なんの言い訳もできないし。この現状を打破しないと次のステップには行けないかなっていう。次また点を取れるように頑張るだけですね。やっぱり1点取れば本当に変わるんだろうと思います、いま自分は」