フランクフルトのマイヤー(手前)はフライブルクのシュスターと競り合う
フランクフルトのマイヤー(手前)はフライブルクのシュスターと競り合う

乾欠くフランクフルト

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フランクフルトは4位守る

フライブルク 0-0 フランクフルト

ブンデスリーガ第23節初日の2月22日(金)は1試合が行われ、日本代表MFの所属するアイントラハト・フランクフルトが、敵地でフライブルクと引き分けた。乾は前節のドルトムント戦で2回の警告により退場処分となり、22日のフライブルク戦の1試合のみ出場停止。今季開幕からの連続先発は22試合でストップした。

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今季は前節のドルトムント戦まで22試合、4-2-3-1の布陣で臨んだフランクフルト。乾を出場停止処分で、またことし1月の加入後3試合連続で1トップを務めたクロアチア人FWラキッチを腰痛で欠いた22日のフライブルク戦、フェー監督は今季初めて4-4-2のフォーメーションをピッチに送った。中盤はダイヤモンドで、底にシュベークラー、右にツェロッツィ、左にローデが入り、トップ下をマイヤーが務めた。前方ではマトムールと、通常は右MFでプレーするが2トップを組んだ。

序盤からフランクフルトは積極的に攻撃を仕掛けた。11分には左サイドバックのDFのパスに合わせアイクナーが抜け出し、ボールをゴールに沈めるも、オフサイドの判定。アイクナーは17分にも右サイドを突破し鋭いシュートを放つが、惜しくもゴール右に外れた。

2トップの一角はアイクナー



警告が頻発した前節を反省してか、フランクフルトは20分までファウルを犯さなかった。26分には再びアイクナーが右サイドからクロスを上げ、これに長身のが頭で合わせるが、フライブルクGKがしっかりとキャッチ。攻め込みながらもなかなか先制できないフランクフルトに対し、フライブルクも隙をついてカウンター攻撃でチャンスを狙う。だが大きなチャンスに結び付けることができないまま、0-0でハーフタイムに突入した。

後半からは調子の上がらないマトムールに代わり、FWが出場。フライブルクも2選手を交代し、試合に流れが生まれはじめる。64分、65分とフライブルクが立て続けにコーナーキックからシュートを放つが、いずれもGKトラップをサポートすべくポスト脇で守ったがライン上で見事にクリアした。

次第に地元フライブルクの攻勢が強まり、76分にはMFが見事なスルーパスを出した。これに合わせたMFがフライブルクに先制点をもたらすかと思われたが、フランクフルトGKが好セーブをみせ、得点はならず。終盤にもフライブルクに何度か決定機が訪れたが活かすことはできず、リーグ4位の座をめぐる戦いは、0-0の引き分けに終わった。

「ダイヤモンドに驚かされた」



試合後、フライブルクのシュトライヒ監督は「フランクフルトがダイヤモンドで臨んできたのには驚かされた。立ち上がり、うちのチームはそれに対応するまで20分もかかってしまった」と、フランクフルトのフェー監督は「前半は良かったが支配することができず、好機を作れなかった。後半はフライブルクが上だった」と
それぞれ話したが、いずれも勝ち点1には満足そうだった。

試合は次世代のドイツ代表正GK候補との呼び声の高い、才能あふれる2人の若手GK、バウマン(フライブルク)とトラップ(フランクフルト)の対決としても話題を集めた。1990年生まれのバウマンとトラップに、1992年生まれのレーバークーゼンのを含めた3人は、ことし6月にイスラエルで開催されるU21欧州選手権の本大会に出場するU21ドイツ代表の正GKの座を争っている。