この日のアウクスブルク戦でも得点を決め、バイエルンのFWマンツキッチと共に得点ランキング首位を走るFWキースリング(左から2人目)
この日のアウクスブルク戦でも得点を決め、バイエルンのFWマンツキッチと共に得点ランキング首位を走るFWキースリング(左から2人目)

内田欠くシャルケは引き分け

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ブンデスリーガ第22節の2日目は、各地で6試合が行われた。

レーバークーゼン 2-1 アウクスブルク

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日本代表MF細貝萌レーバークーゼンは本拠地で2-1とアウクスブルクを退けた。14日夜にホームでベンフィカ(ポルトガル)に敗れた欧州リーグの試合から、わずか43時間後のリーグ戦。14日に右サイドバックで先発した細貝は、この試合ではメンバーから外れた。

レーバークーゼンは14日の欧州リーグに比べ先発を変えてほぼベストメンバーで臨み、序盤から有利に試合を運んだ。しかし、7分、12分とアウクスブルクGKマニンガーの好セーブにあい、なかなか先制点を決めることができない。対するアウクスブルクも守備だけに専念せず、反撃を試みる。しかし、26分にはコーナーキックを受けたMFカストロからFWキースリングに見事なボールが渡り、これをキースリングが頭でゴールに沈めてレーバークーゼンが先制。これで今季通算15ゴールとし、得点ランキングでもバイエルンのマンツキッチと共に首位につけた。アウクスブルクはそれでも動揺する様子を見せず、1-0のままハーフタイムに突入。

後半に入ってもレーバークーゼンの勢いは全く落ちず、MFカストロ、FWキースリングらが攻撃を仕掛ける中、アウクスブルクは守備を固めるばかり。だが、75分にはMFベンダーが追加点をたたきこみ、勝負あり。アウクスブルクも終盤89分、FWメルダースが1点を返すが、反撃もここまで。大方の予想通り、レーバークーゼンがホームで勝利を収めた。



デュッセルドルフ 1-0 フュルト



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FW大前元紀デュッセルドルフは本拠地でフュルトと対戦し、1-0で勝利を収めた。大前はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

試合は開始3分、デュッセルドルフに早々好機が訪れる。MFクルーズがペナルティエリア内でファウルを受け、PKを獲得。しかし、ここはFWシャヒンがゴール中央左寄りに放ったシュートをGKヘスルががっちりキャッチし、チームを早い段階での失点から救った。デュッセルドルフにとっては痛い幕開けとなったが、このあとも試合の主導権をしっかり握る。19分には先制に成功。前線にポジションを取っていたMFベリングハウゼンが、味方GKからのロングボールをディフェンダーの裏でトラップし、GKヘスルと1対1の状態に持ち込む。最後は落ち着いてシュートを決め、先制ゴールを奪い取った。1点を追う展開となったフュルトだが、それに追い討ちをかけるように、38分、MFバルガが2度目の警告を受けて退場した。

後半も流れは完全にデュッセルドルフ。64分と67分にはライジンガーが立て続けにシュートを放ち、フュルトゴールに迫る。GKヘスルは必死のセーブで追加点を防ぎ、最後まで望みをつないだが、結局味方の援護を得られず。デュッセルドルフが1点を守りきり、後半戦2勝目を挙げた。



マインツ 2-2 シャルケ



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日本代表DF内田篤人シャルケは敵地でマインツと対戦し、2-2で引き分けた。大腿部肉離れで離脱している内田はメンバー外となった。

先制点を奪ったのは序盤からリズムに乗っていたマインツ。27分、MFミュラーが右サイドを突破し、低いクロスを入れると、MFイバンシツがペナルティエリア中央で体勢を崩しながらも右足で合わせ、ボレーシュートでゴールネットを揺らした。不調のシャルケは追う展開になり厳しいかと思われたが、前半終盤に巻き返しを見せる。徐々にペースをつかみ始め、41分にはバストスがゴール前での混戦から同点弾を押し込み、試合を振り出しに戻した。

後半でも先手を取ったのはマインツ。63分、エリア内右の好位置でパスを受けたポスペヒが、勝ち越し弾をゴール左に突き刺した。再度追う展開となったシャルケだが、ここから粘りを見せる。そして試合が動いたのは終盤の82分。MFバストスがゴール左でボールを受けると、豪快に放ったシュートは右サイドネットを揺らし、今日2本目の同点ゴールでチームを救った。試合は2-2で終了。シャルケはまたしても勝ち点3を逃がしたが、辛うじて3連敗を回避した。



ブレーメン 2-3 フライブルク



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ブレーメンは本拠地でフライブルクと対戦し、2-3と敗戦した。

最近2連勝中のブレーメンは開始直後からやや有利に試合を運ぶが、攻撃が単純で先制点につなげることができない。前半36分、得意としているはずのフライブルクに先制を許す。その3分後には、MFデブロイネからのボールに合わせたFWペーターセンが同点に成功。試合を振り出しに戻し、1-1のまま前半が終了した。後半開始直後の54分には、ペナルティエリア内で倒されたMFカリジュリがPKを獲得。これを自ら決めて、フライブルクは2-1と突き放す。その10分後には、ペテルセンがこの日2点目、今季通算11点目となる追加点をたたきこむとブレーメンが再び同点に追いつく。だが71分にはDFギンターがさらに1点を追加し、結局フライブルクがこのまま逃げ切りに成功。ブレーメンは12年ぶりにフライブルク相手に敗戦を喫した。



ハンブルガーSV 1-0 メンヘングラートバッハ



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ハンブルガーSVは本拠地でメンヘングラートバッハと対戦し、1-0で勝利した。

この試合唯一の得点を決めたのは、ハンブルガーSVのMFファンデアファート。24分、相手ゴールから25mの位置ででボールを拾うとすかさずミドルシュートを放ち、ゴール左に豪快に突き刺した。ハンブルガーSVは高い位置でプレスをかけ相手のミスを誘い、得点に結びつけた。後半は時間の経過とともにメンヘングラートバッハが勢いを増す。しかしハンブルガーSVが前半で奪った1点を守り切り、前節ドルトムント戦に続いて勝ち点3を獲得。来季の欧州リーグ出場権獲得に向け、大きな一歩を踏み出した。