前半戦でマッチアップしたシュトゥットガルトの酒井(左)と宇佐美
前半戦でマッチアップしたシュトゥットガルトの酒井(左)と宇佐美

不調の2チームが直接対決

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17日(日)2試合のみどころ

ホッフェンハイム対シュトゥットガルト(17時30分開始)

ブンデスリーガ第22節最終日は2月17日(日)に2試合が行われる。



日本代表MF宇佐美貴史の所属するホッフェンハイムは、ホームで同DFと同FWのシュトゥットガルトを迎え撃つ。

下位に低迷するホッフェンハイムと、下位転落を止められないシュトゥットガルトによるバーデン・ビュルッテンベルク州のダービー戦。5連敗中のシュトゥットガルトは、第16節で6位まで順位を上げたものの、その後は下降線をたどるのみ。降格圏転落も見えてきただけに、どうしても負けられない試合となる。しかし14日の欧州リーグ決勝トーナメント1回戦第1戦の対ゲンク(ベルギー)では、1-0でリードしながらも後半ロスタイムに同点にされるなど、詰めの甘さを露呈した。それでもGKウルライヒは「(ホッフェンハイム戦は)勝たなきゃならないし、熱い戦いになると思う。でもゲンク戦も僕らはいいプレーをしたし、ポジティブな気分だよ」と前向きだ。

しかし今週始めにMFディダビが負傷で戦線離脱し、トップ下を務めるトールンはゲンク戦で大腿部を負傷し欠場が決定した。さらにサイド突破から多くのチャンスを生み出すMFトラオレも、木曜の試合で左足首じん帯を損傷しホッフェンハイム戦出場は微妙。それに加えて金曜日にはラバディア監督が風邪でダウンし、練習及び監督会見を欠席するなど災難が続いている。

ホッフェンハイムはすでに昨シーズン全体よりも多い13敗を喫しており、2部降格の危機から脱することができずにいる。しかし冬季中断期間中に6人が新たに加入し、そのうち4選手がスタメンに定着。後半戦から指揮を執るクアツ新監督の下、徐々にチームとしてまとまってきている。

前半戦では、宇佐美の鮮やかな4人抜きからの先制弾などで、3点を決めたホッフェンハイムが完封勝ち。これが今季唯一の敵地で挙げた勝利となっている。過去の対戦成績ではシュトゥットガルトが4勝1敗4分と有利だが、両チームの現状を考えればどちらが勝ってもおかしくない。ホッフェンハイムには8人の元シュトゥットガルトの選手が所属し、シュトゥットガルトのエース、イビシェビッチは昨季ホッフェンハイムから移籍している。熱い一戦になることは間違いない。




ニュルンベルクハノーファー(15時30分開始)



日本代表MFとMFのニュルンベルクは、ホームで日本代表DFのハノーファーと対戦する。

ニュルンベルクは前節、日本代表MFの所属するフランクフルトと引き分け、評価を上げた。後半戦に入ってからは4試合で1勝1敗2分、1敗の相手は昨季2冠王者のドルトムント、1勝は上位メンヘングラートバッハを下しており、チームは上昇気流に乗っている。ホームではここ7試合負けなしと好調だ。しかしハノーファーに対しては4連敗中と分が悪い。過去の対戦成績は33戦11勝11敗11分で、完全に五分となっている。

一方のハノーファーは、怪我人や出場停止による人員不足もあり、後半戦2勝2敗と安定しない戦いぶりだ。前半戦の対ニュルンベルクではハノーファーがホームで4-1と圧勝しているが、今季はアウェーで5連敗中と、敵地での弱さが目立っている。14日に行われた欧州リーグ決勝トーナメント1回戦第1戦では、アンジ(ロシア)に1-3での敗戦を喫しており、中2日という日程も含めてチームは厳しい状態にある。

ニュルンベルクにも週始めの練習で負傷者が出たものの、ペクハートが金曜に、金崎、チャンドラー、クローゼは木曜からすでにチーム練習に戻っている。ウィージンガー監督は、今季アウェーで勝ち点6しか挙げていないハノーファーを「リーグ全体でも攻撃力では最高のチームのひとつ」と警戒。さらにキープレーヤーとして清武の名を挙げ、「キヨは前線で特に強さを発揮する。常に敵陣にポジションを取り、相手にとっては本当に厄介だ」と期待を寄せている。

ニュルンベルクの清武とハノーファーのフスティは今季、それぞれFKから7得点に結びつけており、この2人のFK対決にも注目だ。