ブカレスト戦ではシュトゥットガルトの酒井高(左)、岡崎がアベック弾を決めた。そのシーンの再現なるか
ブカレスト戦ではシュトゥットガルトの酒井高(左)、岡崎がアベック弾を決めた。そのシーンの再現なるか

欧州リーグ

xwhatsappmailcopy-link

ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦は14日、ヨーロッパ各地で行われる。

VfBシュトゥットガルト 対 ゲンク(ベルギー)

ブンデスリーガのクラブは、日本代表FWと同DFのシュトゥットガルトがゲンク(ベルギー)と、同DFのハノーファーはアンジ(ロシア)、同MFのレーバークーゼンはベンフィカ(ポルトガル)とそれぞれ対戦する。第2戦は21日に行われ、勝者は決勝トーナメント第2回戦へと勝ち進む。



シュトゥットガルトはリーグ戦5連敗中と絶不調の最中にある。前節試合後、「チームのメンタル状況は良くはない。でもゲンク戦もあるし、試合は続くので、切り替えていかないとどんどん落ちる」と危機感を語った酒井。なんとかこのヨーロッパリーグで勝って、その勢いをブンデスリーガに持ち込みたい。リーグ戦では第21節終了時点でわずか23得点と、攻撃力に大きな問題を抱えるシュトゥットガルトだが、マキシム、マケダら新戦力、およびイビシェビッチ、岡崎、ハーニクらゴールゲッターの活躍に期待したい。ここ4大会は決勝トーナメント1回戦で姿を消していることもあり、初の突破を目指す。相手のゲンクは、グループリーグを1位通過している。本大会で3ゴールを決めているFWデ・セラールは要注意だ。


アンジ(ロシア) 対 ハノーファー96


ハノーファーは名将フース・ヒディンク監督率いるアンジと対戦する。どちらかといえばダークホース的存在とみられていたアンジだが、前評判を覆し、グループリーグ2位で勝ち上がってきた。エースであるカメルーン代表FWサミュエル・エトーは予選では5得点、グループステージでも3ゴールを挙げており、ゴール前での危険さはダントツだ。しかしハノーファーもヤ・コナンとジュフがそれぞれグループステージで3ゴールを決めており、チーム合計11得点の攻撃力には定評がある。ハノーファーは負傷者による人員問題を抱えるものの、後半戦に入って順位を徐々に上げてきており、調子は上々だ。


バイヤー・レーバークーゼン 対 ベンフィカ(ポルトガル)


レーバークーゼンはグループリーグを2位で通過したが、グループステージでは5試合を完封している。リーグでは3位につけており、得点王争いをするシュテファン・キースリング(トップタイの14得点)は前節、ブンデスリーガ100ゴールを記録するなど、主力の調子も上々だ。ベンフィカとはシーズン1993/94欧州リーグで一度対戦しており、敵地で1-1、本拠地で4-4という展開の末、アウェーでのゴール差によって敗退している。レーバークーゼンは今季を通して好調を維持しており、今大会ホームゲームではまだ無失点で敗戦を喫していない。一方のベンフィカはヨーロッパリーグで、ここ6試合連続で勝ち星なしと、アウェーでの弱さを露呈している。レーバークーゼンが19年越しの雪辱を果たす可能性は大きいだろう。


ボルシア・メンヘングラートバッハ 対 ラツィオ(イタリア)


メンヘングラートバッハはドイツ代表FWミロスラフ・クローゼを擁するラツィオと対戦する。しかしそのクローゼは3日に行われたセリエA(イタリアリーグ)のジェノア戦で右ひざ側副靭帯を負傷し、途中退場した。その後、クラブはクローゼが全治7~8週間であると発表。この試合欠場はほぼ間違いないとされ、チームにとってエース離脱は大打撃だ。グラートバッハは前節では3位のレーバークーゼンと打ち合いの末3-3で引き分けに持ち込んでいる。チームの調子は悪くないものの、正GKのテアステーゲンが火曜の練習中に大腿部の痛みを訴えて離脱するなど不安要素も抱えている。32チーム中グループステージ最少失点(2点、レーバークーゼンとタイ)というラツィオの守りを、攻撃陣が崩せるかがカギだ。


その他の試合:
ボリソフ(ベラルーシ) 対 フェネルバチェ(トルコ)
インテルミラノ(イタリア) 対 クルージ(ルーマニア)
レバンテ(スペイン) 対 オリンピアコス(ギリシャ)
ゼニト(ロシア) 対 リバプール(イングランド)
ディナモ・キエフ(ウクライナ) 対 ボルドー(フランス)
ニューカッスル(イングランド) 対 メタリスト(ウクライナ)
アトレティコ・マドリード(スペイン) 対 ルビン(ロシア)
アヤックス(オランダ) 対 ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)
バーゼル(スイス) 対 ドニエプル(ウクライナ)
スパルタ・プラハ(チェコ) 対 チェルシー(イングランド)
トットナム(イングランド) 対 リヨン(フランス)
ナポリ(イタリア) 対 プルゼニ(チェコ)




決勝トーナメント2回戦の組み合わせ



バイヤー・レーバークーゼン/ ベンフィカの勝者 対 ディナモ・キエフ/ ボルドーの勝者
アンジ/ハノーファー96の勝者 対 ニューカッスル/メタリストの勝者
VfBシュトゥットガルト/ゲンクの勝者 対 ボルシア・メンヘングラートバッハ/ラツィオの勝者
ナポリ/プルゼニの勝者 対 ボリソフ/フェネルバチェの勝者
トットナム/リヨンの勝者 対 インテルミラノ/クルージの勝者
レバンテ/オリンピアコスの勝者 対 アトレティコ・マドリード/ルビンの勝者
バーゼル/ドニエプルの勝者 対 ゼニト/リバプールの勝者
アヤックス/ステアウア・ブカレストの勝者 対 スパルタ・プラハ/ チェルシーの勝者