ドルトムント2位浮上
ブンデスリーガ第20節最終日は3日、2試合が行われた。日本代表MFのレーバークーゼンは、ホームで昨季2冠王者のドルトムントに2-3で敗れた。細貝はベンチ入りしたが出場機会はなかった。日本代表MFとMFが所属するニュルンベルクは、ホームでメンヘングラートバッハと対戦した。 ニュルンベルク対メンヘングラートバッハの記事へ
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2位と3位の上位対決は、スピードある展開とゴールの応酬で、非常に緊迫した試合となった。ドルトムントは守護神バイデンフェラーが風邪の影響で欠場し、主将ケールがベンチスタートとなった以外はお馴染みのベストメンバーをそろえてきた。また、双子のスベン・ベンダー(ドルトムント)とラース・ベンダー(レーバークーゼン)がそれぞれ先発出場し、同じピッチにそろい踏みした。
いきなりの先制はドルトムント。中盤でギュンドアンが競り合ってこぼれたボールをレバンドフスキが前方へパス、そこへ抜け出しフリーになったロイスが、GKと1対1の状態から、レノの頭をふわりと越えるシュートで1-0とした。7分には今度はレーバークーゼンに絶好機。しかしフリーの状態からシュートを打とうとしたカストロが空振りし、転倒する。9分、ドルトムントが追加点。ペナルティエリア内でのファウルによってPKを得ると、ブワシュチコフスキが左隅にきっちりと決めて2-0とした。
レーバークーゼンは14分にもチャンスを得る。今季得点王争いをするキースリングがゴール前で完全フリーになり、左サイドからのクロスに合わせてダイビングヘッドで飛び込むが、ボールはポストの左へと外れる。その後はどちらも譲らぬ展開で、互いに早い攻守の切り替えからシュートチャンスを得るが、得点には結びつかず、ドルトムントのリードで前半を終える。
レーバークーゼンは後半、ロルフェスに代えてサムを投入し、より攻撃的な布陣で得点を狙っていく。47分、代わって入ったサムがゴール右サイドから強烈なシュートを放つが、ランゲラクが好セーブを見せる。弾かれたボールをベーニッシュが左足でシュートにいくが、これはポストの左へと外れた。51分にもレーバークーゼンは絶好機。しかし再三のシュートも、ドルトムントの堅守に防がれてしまう。
58分、カルバハルがペナルティエリア手前から左サイドのキースリングへパスを送る。キースリングはトラップで相手選手を上手くかわすと、ゴール前にいたライナーツへ折り返し、ライナーツがこれを決めてレーバークーゼンが1点を返した。さらに4分後の62分、FKからのクロスにゴール前でベーニッシュが頭で合わせると、ライナーツが押し込んで同点に追いついた。しかし直後の63分、ドルトムントがカウンターから一気に攻め上がり、レバンドフスキのゴールで再び勝ち越す。
70分、ドルトムントはPKを獲得。これで一気に流れを持っていくと思われたが、ブワシュチコフスキがこれを外す。レーバークーゼンは72分に再びシュートチャンスを迎えるが、サムの放ったシュートはバーを越える。86分にもシュアレが惜しいヘディングシュートを放つが、あと1点が届かない。そのままドルトムントが逃げ切り、2位に浮上した。
後半戦開幕以来、先発から外れている細貝だが、「練習ではボランチや左サイド、右サイドといろいろやっている。また自分の状況っていうのもいろいろ変わってくると思うし、与えられた状況でしっかり試合に出られるようにやらないといけない」と、ポジション奪回へ意欲を見せた。