ハンブルクで復活
前半戦を振り返る(6)
【ミュンヘン発・bundesliga.de 編集部】 GKは一度トップまで上り詰めながら怪我のために長らく低迷していたが、ハンブルガーSVに移籍後、見事な復帰を果たした。シュートのうち約8割をセーブし、失点を許してもおかしくないような場面でチームを10度以上救っており、その復調ぶりはドイツ代表を率いるレーフ監督の目にも留まっている。本人も「(今季は)これまでで最高のパフォーマンス」と自負する。
そんな活躍を見せているアードラーだが、しばらく前まで本人ですらこのような展開は予想していなかったという。「現役引退がすぐ目の前まで迫っていると感じた」と、故障に悩まされた辛い時期を振り返った。
2010年のワールドカップ出場を肋骨の骨折で逃したのが事の始まり。当時所属していたレーバークーゼンではその後、膝蓋腱炎のため1シーズンを丸々棒に振る羽目となった。プロサッカー選手として現役引退を考えるほど追い込まれた時期で、後にうつ病の恐怖と闘っていたことも認めている。
しかしハンブルガーSVに移籍してから、流れが一転。クラブレベルでは再び守護神の座に返り咲き、ドイツ代表で現在正GKを務めるマヌエル・ノイアーの座を脅かすほどの高い評価を得ている。
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