ドイツでの挑戦を始めて10年、アイントラハト・フランクフルトでもベテラン選手の一人となった長谷部誠。ワールドカップ・ロシア大会を最後に代表引退を表明した元日本代表キャプテンは、国際マッチデーの日々をフランクフルトで過ごしていた。チームでの活動に集中する彼が、今シーズンの目標や次節ドルトムント戦について語る。

ーーチームとして国際マッチデーの期間を上手く利用できましたか?

長谷部 そうですね。2週間ほどではありましたけど、トレーニングにもかなり集中して取り組めましたし、チームの雰囲気がすごくいいです。代表引退を表明した自分にとって、怪我もしていないのに代表チームに帯同しないというのは、ここ12年間で初めてのことなので、ちょっとばかり新鮮な感覚でした。でもその分、家族と過ごすことができました。

ーー金曜日(9月14日)には、ドルトムントとの一戦がありますね。どのような結果になると予想しますか?

長谷部 もちろん難しい試合になると思います。でも、ドルトムントは新しい監督を迎え、たくさんの新しい選手を迎えたばかりで、すべてが必ずしも100%機能するとは限りません。僕たちはその辺りをチャンスと見ています。直近2試合では、闘争心や情熱を見せることができましたし、こういった要素を持ってすれば、ドルトムント相手でもすべてが可能だと思います。

ーーブンデスリーガと並行し、欧州リーグ(EL)の試合も待ち受けています。

長谷部 もちろん、マルセイユ(フランス)やラツィオ(イタリア)、アポロン(キプロス)と戦うグループステージは、簡単なものではないことは確かです。でも、いずれの試合にも良い結果を出せるチャンスはある。僕たちはこれらの試合をポジティブに見ているし、今シーズン、欧州の舞台に立てることを非常に楽しみにしています。

ーー新シーズンのチームの発展について、長谷部選手の見解は?

長谷部 新しい監督と新しいチームメイトが加わり、僕たちのチームもとても若いチームと言えます。だから、少し時間が必要だというのは普通のこと。忍耐力を持たなければいけないと思います。最初の公式戦2試合では必要としていた情熱の部分で不足していたところがありましたが、リーグ開幕後の2試合は大きく改善されました。僕たちは大きく前進していますし、今後はさらに良いプレーをお見せできると信じています。

2018年ドイツ・スーパーカップ © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Simon Hofmann

ーー若いチームの中で、長谷部選手は経験豊富な選手の一人。若い選手にアドバイスをすることはありますか?

長谷部 若い選手たちと話す機会は多く持とうとしていますし、模範的な選手であろうと心掛けています。若い選手たちは、僕のチームでの振る舞いやトレーニングへの取り組み、試合への準備の仕方を見ていると思います。

ーーあと何年くらい、ドイツでプレーしたいと考えていますか?

長谷部 今、もう10年が過ぎて、でも、できるだけ長くこのドイツでプレーしたいとは思っています。契約はもちろん、今シーズンまでという状況。ここ数年は、毎年毎年が勝負で、そこでいいプレーをして契約延長を勝ち取ってきているので、今年も良いプレーをして、できるだけ長くやりたいなと思っています。

ーー10年前、こんなに長くドイツでプレーすることになると想像していましたか? リーグ優勝、カップ優勝を経験し、ドイツで素晴らしいキャリアを築いてきましたね。

長谷部 ドイツでマイスターシャーレを持たせてもらって、カップ戦での優勝経験もありますけど、そういう意味では、ドイツに来る前に想像していたものとは全く違う、本当に想像以上の素晴らしいものになっています。ドイツ・ブンデスリーガが僕に与えてくれたものはすごく大きいものだなと感じています。

2009年、ヴォルフスブルクがリーグを制覇。長谷部もマイスターシャーレを手にした

ーーブンデスリーガでプレーする日本人選手は増加していますが、日本人選手として感じるドイツのブンデスリーガの魅力は?

長谷部 これだけ多くの日本人がブンデスリーガでプレーしている理由の一つは、日本人とドイツ人の共通する部分が影響しているのかなと思います。規律や、チームに対して忠実に、かつプロフェッショナルに取り組む姿勢は、日本でもドイツでも評価されますよね。

ーー今シーズンの目標は?

長谷部 もちろん今年は、欧州リーグがあります。ドイツのブンデスリーガのチームは、インターナショナルな舞台でこの頃いい結果を出せていないので、次は欧州カップを取るという、大きな目標があります。

(参照:www.eintracht.de)