Summary

  • フランクフルトの長谷部、独占インタビュー
  • 残りのリーグ戦は出場停止も、DFB杯決勝は出場可能
  • 恩師コバチ監督は来季からバイエルンへ

アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠はブンデスリーガ第31節のヘルタ・ベルリン戦(4月21日)で退場処分を受け、1試合の執行猶予を含む4試合の出場停止となった。これで今季残りのリーグ戦は出場できないが、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)にはこの処分が適用されないため、5月19日に開催されるバイエルン・ミュンヘンとの決勝には出場可能となっている。同選手に現在の心境や今季ここまでのクラブの状況、恩師ニコ・コバチ監督について聞いた。

※このインタビューは4月25日に行いました

ーー長谷部選手は残りのリーグ戦は出場停止となりますが、チームにどのようなことを期待しますか?

長谷部 僕自身は残念ながら出場停止で、チームにも迷惑を掛けます。今シーズンはチームとしても個人としても、非常に良いシーズンを送ってきましたから、残りのリーグ戦に出られないのは個人的にも痛いです。僕に出来ることは限られていますが、チームの背中を押す気持ちではいます。

ーー昨季後半戦の失速ほどではないものの、今季もフランクフルトは終盤で苦戦しています。

長谷部 昨シーズンはけが人が多く、後半戦というよりも2月くらいから少し落ちてきた感覚があります。今シーズンはここに来て少しつまずいている部分はありますが、今は自分たちの真価が問われる時です。もちろん、シーズンを戦ってきた疲れなどもありますが、ここでしっかりと踏みとどまって、勝ち点を積み上げられるのかが、このチームがさらに上へ行くには大事なものだと思います。大事な時期なので、残りのリーグ戦はしっかりと戦い切りたいという思いはありますね。

© imago / Jan Huebner

ーー今シーズンのチームの強さの要因は?

長谷部 多くの補強をし、メンバーも非常に多い中で、チーム内での競争もあります。そして、その競争が良い意味でチームに影響をもたらしたなと感じています。また、監督がメンバーをあまり固定せず、いろいろな選手をどんどん使って、選手に対する信頼も表していました。そのバランスが非常にうまく取れていたなと、選手としてやっていても感じました。

ーーフランクフルトは欧州リーグ(EL)および欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権争いをしていますが、それを獲得できる可能性をどのように見ていますか?

長谷部 ここ数試合はちょっとつまずいてしまい、EL争い、CL争いは混沌としてきました。残り3試合(現在は2試合)、自分たちがどれだけ勝ち点を積み重ねられるか。結局、周りのチームがどうこうというよりは、自分たちがどれだけ積み上げられるかだと思うので、あまり周りを見ずに、目の前の試合にフォーカスしていけば、最終的には大きなものは手に入ると思っています。

© gettyimages / Alex Grimm

「彼が嫌がるようなプレーヤーでいたい」

ーーニコ・コバチ監督が来季からバイエルンの監督に就任することになりました。長谷部選手は監督からどのようなことを学びましたか?

長谷部 彼からは本当に多くのことを学びました。また、自分の新しいポジションであるリベロなど、さまざまなことを見出してくれました。僕にとっては素晴らしい出会いだったし、貴重な出会いになりました。彼と来シーズン、一緒に仕事ができなくなるのはもちろん残念です。ですが、僕も長い間プロサッカー界にいて、サッカー界は目まぐるしく物事が変わっていきます。監督交代や選手が入れ替わったり、いろいろなことが目まぐるしく起こるので、それをしっかりと選手として受け入れないといけません。そして自分もさらに成長し、彼とまた対戦する時には、彼が嫌がるようなプレーヤーでいたいなと思います。

ーーコバチ監督のバイエルン行きが発表されてから、フランクフルトは連敗を喫しました。この騒動の影響があるのでしょうか?

長谷部 それ事態の影響があったかと言われると、僕はないと思っています。ピッチに立っていて、ピッチの中だけでなく外でもそうでが、皆は自分たちがやらなければいけないことに集中しています。また、 来シーズンにインターナショナル(欧州カップ戦)に行く目標があるので、そういうことがあったからといって、自分たちから崩れることは一切ないと思います。ただ単純にそういう結果とタイミングがリンクしてしまった部分はあると思いますけど。残りの試合、ここで自分たちの力を見せたいなと思いますね。

© gettyimages / Christof Koepsel

現在34歳、クラブと契約延長

ーー先日、クラブとの契約を1年延長しました。この決断に至った経緯を教えてください。

長谷部 チームからの信頼を非常に感じますし、それはピッチの中だけでなくて、ピッチ外でも、さまざまなことをチームから求められているなと感じています。この年齢になってもトップリーグで契約をしていただけることは選手として非常に誇りに思えることですし、この契約の話し合いはお互いにすぐに決まりました。クラブと自分は非常に素晴らしい関係性であると思っています。

ーーリーグ戦の出場停止により、5月19日のDFB杯決勝まで時間が空きます。このような状況で、どのようにトレーニングに取り組むのでしょうか?

長谷部 コンディショニングトレーナーとも話していて、約3、4週間くらいあるんですが、今シーズン、特に後半戦はここまで公式戦はフルタイムで出場してきたので、もちろん疲労があります。この時間をうまく使って、その疲労を取り除いてから、また少し(コンディションを)上げていこうと話しています。ありがたいことに、カップ戦の決勝があるので僕の今シーズンはまだ終わっていない。そこに向かってもう一度やっていくモチベーションもあるので、まずは心身ともにリフレッシュし、そこに向かって上げていきたいなと思います。

Interview by Mayumi Iwashita