2007/08シーズンからブンデスリーガでプレーする長谷部は今年3月、ブンデスリーガ最多出場記録を塗り替えた - © © imago / Eibner
2007/08シーズンからブンデスリーガでプレーする長谷部は今年3月、ブンデスリーガ最多出場記録を塗り替えた - © © imago / Eibner
ブンデスリーガ

長谷部「ピッチに戻って来られるのか不安になる時期も......」

アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠(33)はブンデスリーガに移籍し、この冬で丸10年になる。その間、3クラブを渡り歩き、現在までブンデスリーガ243試合に出場。今年3月に奥寺康彦氏が持つ同リーグ日本人最多出場記録を抜いたことは記憶に新しい。当サイトは長谷部選手に独占インタビューを行い、現在のチーム内での役割や第一子誕生、11月の日本代表戦について聞いた。

——今季ここまでのリーグ戦で個人的に最も印象的なシーンを教えてください。

長谷部 やはり一番は開幕節のフライブルク戦で、先発のピッチに立てたことですね。3月にけがをしてから長い間、苦しく、厳しいリハビリをしてきて、久しぶりにブンデスリーガのピッチに戻って来られたので。リハビリの過程ではブンデスリーガのピッチに戻って来られるのか不安になる時期もありましたが、開幕戦のピッチに立てた時は感慨深かったです。

——ファンにとっては、ケルン戦でツォラー選手のシュートを喉でセーブした場面も印象に残っています。

長谷部 あれは意図的に防いだというよりは、相手のシュートがここ(喉元)に当たってしまったという感じです(笑) あれで失点していてもおかしくなかったし、そうなれば流れも変わっていたと思う。最終的には1ー0で勝利できたので、痛い思い出ではありますけど、個人的にはその痛みも勝ち点3を取れて忘れられました。

——かなり痛かったですか?

長谷部 なかなかここにボールが当たることはないので(笑)

「僕が持っている記録も近いうちに誰かが抜いてくれる」

——3月に奥寺康彦さんが保持していたブンデスリーガ日本人最多出場記録を塗り替えました。ご自身にとってこの記録を達成した意味とは?

長谷部 意味というのは難しいんですけど、僕が数字的に奥寺さんの記録を抜いたといっても、やはり時代が違うし、当時の方が今よりもさまざまな環境の部分で難しかったと思います。抜いたのは数字だけで、それ以外のところは何もまだまだ奥寺さんに追いついていないと思います。また、僕もまだブンデスリーガでプレーしていますが、これだけ日本人の選手がプレーするようになったので、僕が持っている記録も近いうちに誰かが抜いてくれることを願っています。

——奥寺さんとの交流はありますか?

長谷部 二、三度ほどお会いして、お話ししたことはあります。あれだけの功績を残されたのに謙虚で、人間味溢れる素晴らしい方だと思います。

——長谷部選手のようですね。

長谷部 いえいえ、僕なんか全然です。

「自分に対する期待も大きければ......」

——2007/08シーズンの後半戦にウォルフスブルクに移籍し、丸10年になります。ブンデスリーガに来て、良かったですか?

長谷部 良かったかどうかと言われたら、すごく良かったですね。サッカー選手として、ブンデスリーガは自分を成長させてくれましたし、それだけではなくドイツという国が長谷部誠という一人の人間をいろんな意味で成長させてくれた。ドイツに来ることができて良かったと思いますし、今ではドイツでの暮らしや居心地はすごく良いです。

——コバチ監督やフレディ・ボビッチ代表、ブルーノ・ヒュープナーSDらが長谷部選手について「ピッチ内外で必要な選手」と何度も発言しています。こ自身はチームでの役割をどのように思っていますか?

長谷部 フレディさんやブルーノさん、監督がいつもそのように言ってくださり、個人的にはうれしいですし、それとともに責任も感じます。それだけ自分に対する期待も大きければ、自分はピッチの上でもそうだし、ピッチの外でもしっかり返していかなければと思っています。ピッチの上では自分の経験を生かし、チームに落ち着きをもたらせるように、そういうものが必要だと思っています。ピッチの外でも、若い選手が多いですから、選手たちの手本になるように、日頃からトレーニングの取り組み方や体のケア、さまざまなものを見せていきたいなと思います。

——フランクフルトは“多国籍軍”と呼ばれるほど、さまざまな国の選手が集まっています。その中でのやり易さ、あるいは難しさはありますか?

長谷部 僕も海外から来てる選手なので......。これだけ多国籍でも慣れたので、全く問題ないです。言葉もドイツ語、英語、そして日本語といろいろ駆使し、ほとんどの選手とコミュニケーションを取れますし、困ったことはほぼないです。

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