Summary

  • 武藤が途中出場で貴重な同点ゴールを記録
  • ここ2試合はベンチスタートも存在感を示す
  • 今季7ゴール目。開幕時の目標に一歩近づく

マインツの武藤嘉紀が第24節のウォルフスブルク戦で途中出場から同点ゴールを決め、残留を争うチームに貴重な勝ち点1をもたらした。ここ2試合はエミル・ベルクグリーンとロビン・クアイソンに先発の座を譲っていたが、限られたチャンスの中で結果を残して改めて存在感を示した。

クラブ史に残る速攻で“一発回答”

前半のうちに途中出場した選手がゴールを決めるのはマインツでは史上初めてのこと。クラブ史に残る武藤の一撃は、自身にとっても目標とする数字に一歩近づく重要なゴールだった。ベルクグリーンの負傷によってハーフタイム目前にピッチに入ると、わずか4分後に左サイドからのクロスに合わせて一発回答。自身をベンチに置いたサンドロ・シュワルツ監督に猛アピールした。

武藤の貴重な同点弾で勝ち点1を手にしたマインツは、降格圏の17位ハンブルガーSVとの勝ち点差を「7」まで広げることに成功した。次節はそのハンブルクとの直接対決が控えているが、ローベン・シュレーダーSDは「この2試合で勝ち点4を取ってハンブルクに行くことができる。勝ち点1でも満足しないと」と納得の表情だった。

ここ2試合はベルクグリーンとクアイソンの2トップが起用されたが、その背景には失点を防ぐための戦術変更があった。チーム全体が守備に重心を置き、攻撃はロングボールが主体。最前線には高さとキープ力があるベルクグリーンを置く必要があった。

© gettyimages / Alexander Scheuber

完全復調をアピール。レギュラー奪還へ

戦術変更が功を奏し、ここ2試合の失点はわずかに「1」。これにはシュワルツ監督も確かな手応えをつかんでいる。そうしたチーム事情もあって武藤は2試合連続のベンチスタートとなったが、限られたチャンスを確実にモノにしたことで指揮官に新たなオプションを提示する形となった。

武藤は2015年夏にマインツに加入し、これまでリーグ戦59試合で19ゴールを記録。昨季は5ゴールのうち4ゴールが途中出場からだった。武藤だけでなく1月に加入したアンソニー・ウジャーも、ウォルフスブルク戦の終了間際にピッチに送られると、あわや勝ち越しゴールという際どいシュートを放って存在をアピールしている。

長びいた負傷も癒え、武藤は確実に調子を上げてきている。持ち味のスピードに加えて突破力と運動量も戻ってきた。開幕前に「最低10得点、できれば15得点」という目標を掲げていたが、ウォルフスブルク戦のゴールですでにシーズン7点目。武藤の目標達成が早ければ早いほど、チームの残留決定の時期も早まるはずだ。

© gettyimages / Alexander Scheuber