Summary

  • ドルトムント所属ヴァイグルが内転筋のけがから復帰
  • 中盤のポジション争いはますます過熱
  • 「私は忍耐強い人間ではありません」

内転筋の負傷により、ドルトムント所属ユリアン・ヴァイグルの離脱は、約4カ月にもおよんだ。しかし、ようやくそれも癒え、同選手はトップコンディションを取り戻しつつある。ドルトムント中盤のポジション争いは、ますます過熱していくに違いない。

代表ウィークのためリーグ戦が中断していた今週、記者団の質問に応じたヴァイグルの口からは、自信に満ちた言葉が発せられた。「私は忍耐強い人間ではありません。自分の実力を取り戻すためには、試合に出場しなければなりません」。ともすれば、あまりに強すぎる自己主張と取られるかもしれない。しかし、指揮官の要望に応える準備はできている。

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当時2部だった1860ミュンヘンからの加入となった2015年夏、トーマス・トゥヘル監督の下、ヴァイグルは強豪ドルトムントで即座にレギュラーの座を勝ち取った。正確なショートパス、線の細さに似合わない1対1の強さはヨアヒム・レーブ監督の目にも留まり、ドイツ代表初出場も叶えた。しかし自身の良き理解者だったトゥヘルが去り、ペーター・ボス、ペーター・シュテーガーという2人の指揮官が率いた昨シーズンは、リーグ戦25試合に出場しつつも、立ち位置はそれまでの2年間と大きく異なっていた。

今夏ルシアン・ファーブレがやって来たことで、ヴァイグルの序列は再び高まりつつある。なぜなら同監督はショートパスを主体とした組み立てを好み、ボランチにはミスの少ない選手を置く傾向にあるからだ。アクセル・ヴィツェル、トーマス・デラネイといった新戦力に加え、ファーブレ監督の愛弟子マハムート・ダフートらが、6番ないし8番のポジションを得意としており、中盤のポジション競争は激しい。だが、ファーブレ監督の戦術コンセプトに最も合致しているのは、おそらくこのヴァイグルではないだろうか。

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今季これまで4ー3ー3を基本フォーメーションとしてきたドルトムントだが、これはトゥヘル監督の1シーズン目前半戦にも多く用いられた布陣であり、ヴァイグルにとっても目新しいものではない。主軸の一人となりつつあるヴィツェルについても、「トレーニングから非常に良いコンビネーションでプレーできています。昨季の我々に欠けていたのは、彼のように経験豊富で高いレベルを持った選手の存在でした」と、十分な手応えを感じている。

すでにU23チームの一員としてレギオナルリーガ(4部)を戦い、トップチームではオスナブリュックとの練習試合にフル出場するなど、実戦感覚は取り戻しつつある。指揮官が「イングリッシュ・ウィーク(平日にも試合がある過密日程のこと)をこなす上で、すべての選手が必要」と話したように、遅くとも今月中、早ければ9月14日のブンデスリーガ第3節アイントラハト・フランクフルト戦で、ヴァイグルの躍動する姿を見られるはずだ。